第26話
そこから先というか。前の出来事。
トイレの便座に座るとお尻が冷たいんだ。
「便座シート使いましょう?」
暖房の燃料を運んでいるのに、みんなそこかしこでマッチに火をつけてタバコを吸うの!引火が怖くて
「1番恐ろしい色で、多くの燃料入れを作って布教してください。口が2つあると便利です、名付けて、灯油タンク!」
本を並べて置きたいんだけど、本を本自体で、傾けて片側を抑えるしかないのよね。倒れちゃうけど。
「L字型の固い、重い素材で本を堰き止めます!
ブッグエンドです!」
ジグソーパズルが好きなんだが子どもたちが邪魔をするんだ。でも、部屋は一つしかないし床でやるわけにもいかないし、俺の趣味は。子どもの目を引く新しいものはなにか!
「机でジグソーパズルをしていてよいのです。
ただ、同じくジグソーパズルのような分厚い布の床
、そう、ジョイントマットを敷いて、そこにおもちゃを片っ端からおいてやる。キッズスペースの誕生です。柔らかいクッションだらけの場所でも良いですよ」
書類の整理をしているんだけれど、誰がどの書類をタイプライターで打ったのか、癖はあるけど見分けられない。誤字を指摘したいのに。
「スタンプですね。名前の彫られた印鑑でもいい。
サインを書いてもいいと思いますが、インクと判があれば心強い。公的な提出する書類でなければ」
湯船に入る前に体を清めたいけれど、洗濯用のタライじゃちょっと、べつにいいんだけど。
「洗面器ですね。少ない水で朝顔も洗えますよ」
他の店より目立ちたいんだ。特に看板。
「いっそ店名を木製の文字で立体的に表しては?
真似されてきたら今度は可愛い色やお店の雰囲気にあった色で塗装を施すんです」
ぜんぶ100均とホームセンターに売っているものだ。スーパーにも便利なキッチンペーパーや、缶詰なんかはあるが、この夢の世界の人々が欲しているのはこっち。私は必要なものだけお店で買う、レジ子さん。
この容器の水ごと綺麗にすすげないかしら
「網で編まれたザル、という入れ物で水だけ流しましょう」
その時は長かった。ザルから始まり菜箸、コースター、ランチョンマット、鍋敷き、小スペースまな板。果ては、爪楊枝!
「・・・・・・もうないですか?」
毎日起こるわけじゃない。だけれど2、3日にはきたよー?とでも言うように現れる白昼夢。
魔法と法術、果ては宗教まであり言葉に気をつけねばならなかった。
台所で悩んでいた奥さんは、招かれざるお客である私に。
息子のお弁当、いつもパスタなんだけれど、使い捨ての木のお箸なの。なんとか節約できない?
「箸箱!!」
世界観!もう、便利な物なら、使える物なら喜んで知識をご提供しましょう。
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