中村邦生『はじめての文学講義』

むかし父に「文学ってなに?」

みたいなことを聞いたとき

いろいろ話もしてくれたけれど

そのときなにを話してくれたかは

もちろんぜんぜん覚えてなくて


ただそのあとしばらくしてから

「これでも読んでみたら?」

といって渡してくれた本があって

それが中村邦生さんの

『はじめての文学講義――読む・書く・味わう』

という本だった


でも

むかしこの本を読んだということさえ

つい最近まで忘れてた


この本のことを思いだしたのは

父の部屋にある本をいろいろひっくり返していたら

この本がぽっこり出てきたから


それでちょっと読み返してみたら

西脇先生から学んだ方法と思っていたものに

この本を読んだときにすでに出会ってた


まったく覚えてなかった


それと、この本を読んでも

当時文学が何かはまったく分からなかったし

もちろん今も分かりません


ーーーー2023年3月1日

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