第二十二話
俺は、困っている人がいたら助けるタイプだ。今日は道端に座り込んでいる人がいたので話しかけた。
「大丈夫?どうしたの?」
「大丈夫。」
「傷出来てるじゃん」
「さっき、転んだ」
「絆創膏貼ってあげるから」
「ありがとう」
「どういたしまして」
「あれ?言八じゃん」
「おっ。優花。知り合い?」
「妹」
「えっ?」
「どうも、優花、妹、言八、よろしく」
「こちらこそよろしく。」
「!?あなた、私、言ってること、分かる、!?」
「うん。まぁ、」
さっきから変な話し方するなとは思ってたけど、大体わかるからな。
「あなた、天才!」
「えっ?ありがとう」
「何で分かるの?私でも理解するのに時間が掛かるのに」
「まぁ、感かな」
「凄い、あなた、名前、何?」
「俺は鈴木 太郎」
「…。名前、普通」
「それ初対面の人に言う?」
だが、大体の人は俺の名前を聞くとこうだ。
「まぁ、いいや。君の名前は?」
「白音 言八」
「言八、分かった」
「太郎」
「何?」
「これから、よろしく」
「よろしく」
俺は知らない。この子も俺の事が好きになることを。
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