第十六話
翌日、学校で。
「優花、本当にバカだよなー」
「なんだと〜。こちょこちょ〜」
「はは、やめ、はははははっ!」
「ふふーん。ぎゅー」
「ちょ、優香花、」
「もうちょと、こうさせて。」
「うん、」
「ありがとー」
「ど、どういたしまして」
と、イチャついてしまう。
「なんだろ。今日の昼飯は甘く感じる」
「私もー」
「今なら、コーヒーのブラック飲めるかもしんねぇ」
「かもねー」
だが、それによりこのリア充モドキは、
自分達も、
何て考えるのだろう。
だがじれったい。両者譲らない。
告白されてぇ、と考えるぐらいだ。
なら、告白させるまでだ。
「で、告白しないの?」
「告白する勇気が無いってか、俺なんかが、冷に告白していのか…」
「意気地無し」
「何でだよ」
「俺、サラッと告白したぞ」
「えっ…?」
「おい、驚いた顔すんな」
「ど、どうゆう状態で?どうやって?」
「膝枕された状態で、サラッと」
「お前、人生天国か?」
「まぁまぁ、聞きなさいな」
白音 優花の視点。
「ごめん」
「何?冷ちゃん」
「ちょと…恋愛相談したくて…」
その言葉を聞いた瞬間、ニヤリとしてしまい、元の顔にもどす。そして、冷静に言う。
「へぇ、面白そうだね」
「どうやって、両君に告白されるのかな?」
「…。自分で、告白しようとは思わないの?」
「そんな!こと、デキ ナ イ デス ヨ 。」
「まぁ、ねぇ。女の子は告白されたいよねー」
「分かる!?」
「えっ、ちょ」
「そうなの!まず、男の子に告白された事無いから、告白されたいし、好きの人からはその日夢見たかと思って、気絶しちゃうよ!」
「は、はあ、」
なるほど。これが、冷ちゃんの本音。
本当の姿。
「これは、両君に告白させた方が良いね」
「何か言った?」
「ううん。」
これは、太郎君に報告だ。
と、太郎君の方を見たら、同じく両君が何か話していた。
多分恋愛相談だろう。
はぁ、焦れったいな…。
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