小説 異世界ファンタジー タイトル 孤独死したぼくが異世界で成り上がり【無双】して幸せに暮らす
月日
第1話 プロローグ
目の前にいる女性が答えた。
彼女は髪が長くて、神々しい雰囲気をまとい杖のような物を持っている。少しぼやけていて、何とも言えないが多分美しい。
「ここは死後の世界。現世で死んだ魂がくる場所。あなたはなくなりました」
「死んだ?僕は家にいたはずだ。」
「そう、あなたは自宅にいました。けれど学ぶ事に夢中になり過ぎて、時間が過ぎるのも忘れて熱中していた。その結果、食べる事も飲む事も忘れてしまい最後は動けなくなって、そのまま亡くなりました。可哀想に孤独死ですね・・・」
「そんな・・・。僕にはまだやりたい事があったのに。」
「あなたは前世、非常に頑張っていました。恵まれた才能が有った訳では無かったけれど、様々な分野を極めて成果を出しました。お金も稼いだし、とても強い肉体も作っていました。社会的にも成功していましたね。最後にあなたが挑戦していた(デジタルの世界)を極める事はやり遂げる事はできなかったですが、それでもあなたを偉人として見る人は多かったです。
あなたは人生に満足しましたか?」
「いいえ。」
僕は正直、おおむね満足していた。学生時代はモテなかったし、運動も出来なかった。
その後社会人になりブラック企業に入ってしまい自殺を考えた事もある。
人生の前半はこんな感じで酷かったが、26歳になった頃に一つの真理に気づいて人生が変わった。
そう基本的にこの世界は【力こそ全て】
だから僕はまずはビジネスを学び、財力を獲得した。それと並行して筋トレもして強い肉体も作った。その後もそれぞれの分野を極めて人生を送った。
ただし、こんな人生を送る中で一つだけ捨てたものが有った。他人と深く関わる事である。他人と関わる事で感情が揺さぶられるのが嫌だった僕は最低限の関わりしか持たなくなっていた。なので大人になってから家庭的な幸せという物を感じた事がない。
それが結局孤独死に繋がり心残りだった。
「そうでしたか、何が満足できませんでしたか?」
「僕は一人で生きてきたを後悔しています。誰かと一緒に喜んだり、悲しんだりしたかったです。一人はもう嫌です。」
「分かりました。ではあなたにもう一度生きるチャンスを与えます。」
「え?」
「なので、もう一度人生を楽しみチャンスを与えます。ただし、一つのだけお願いがあります。これからあなたが生まれる世界は前世ほど平和ではありません。その世界はあなた達のゲームの中のような世界です。剣と魔法、様々な人種がいる世界です。
その中であなたが大切な物を見つけたら、守ってあげてください。」
「え?それだけ?世界を救うとかじゃなくていいですか?」
「はい、いいんです。」
「それだと神様にメリットが無くないですか?」
「神は利害で動いているわけではありません。あなたが幸せである事を願っています。あとあなたに3つプレゼントがあります。
1.前世の記憶を残しておきます。
もう2つのプレゼントはあちらの世界であなたが見つけてください。見つけたら必ず分かります。」
「分かりました。ありがとうございます」
「では、あなたが異世界で心残りのない人生を送れる事を願っております。」
その後僕の視界は青白い光に覆われてなにも見えなくなった。
・・・・「オラシオン」
そんな優しい呼びかけでぼくは目が覚めた
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