精霊王の番〜Seireiounotsugai〜
為世
はじめに
「理解すること」が、この世界を生き抜く上での君達の力となるだろう。
こんな世界にも一応の「物理法則」というものがある。
止まっている物体は力が加わらない限り動くことはないし、水は決まって上から下に向かって流れるし、火の無い所に煙は立たない。
ここまでは我々もよく知る”常識”であるが、この世界にはどうやらそれらの法則を司る、”精霊”という名の尋常ならざる存在がいるようだ。
そしてこの”精霊”なる存在は、この世界では日常にありふれており、また、人間の意思で使役することが出来るらしい。
例えば霊の力を借りれば、労せず物体を移動させることが出来るし、川の水を逆流させることも出来るし、何もない所に火を出すことも出来る(もちろん煙のおまけ付きである)。
それが、この世界の”常識”なのだ。
君達もこれから先、それらの様子を数知れず目にすることだろう。
しかしもし、そんな常識を覆す摩訶不思議な現象に出会ったとしても、決して畏れてはならない。
むしろ好奇心のままにその原因を追究しなければならない。
それが、この世界の”常識”である。
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