第八回:プロローグを書いてみよう

 それでは早速プロローグを書いていきましょう!

 

 今回の戦略はまず私の作品を読んでいただいている読者様に読んでもらって、あわよくば新規の読者様を確保しようと思います。

 

 で、どうしようか?

 今回は三人称で物語を進めてみましょう。

 

 早速出だし~


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 ここは異世界。

 お約束のファンタジーな世界。

 剣と魔法が有り、魔物が跋扈する所。

 そんな世界のとある夜会で、王族たちが集まる宴でそれは起こってしまった。

「アザリスタ、君の非道な振る舞いにはうんざりだ! 今ここで宣言する、僕たちの婚約を破棄すると!!」

 紳士淑女が優雅に踊る中、アルニヤ王国が第一王子であるロディマス=リオネル・アルニヤはそう言ってびしっとアザリスタと呼ばれる美しい女性に指を突き立てる。

 アザリスタと呼ばれた銀髪の美しい彼女は隣国レベリオ王国の第一王女であり、政略結婚とは分かっていても国の為この王子と婚約を承諾した身であった。

 彼女は眉を寄せながら聞く。

「どう言うことですの、ロディマス様? 私が一体何をしたと言うのですの?」

「しらじらしい! 君はいつも僕が見目麗しい女性といると邪魔をしてくるじゃないか!?」


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 と、こんな感じでテキストを打ち込んでみます。

 プロローグを書いていって主人公の背景をちらりと。

 その後落馬までのお話を書いてからこちらの世界の「雷天馬」をさっくりとトラックの餌食にする所までやってみます。


 そしてある程度書き終わったら読み返してみて、ちょっと硬いので文面とかを変えていきます。

 この時に語り部の口調などを決めて行き、物語全体の進行方法を決めます。

 

 改稿すると~



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 ここは異世界。

 お約束のファンタジーな世界で剣と魔法が有り、魔物が跋扈する所。


 そんな世界のとある国のとある貴族たちが通う魔法学園の卒業式の祭典でそれは起こってしまった。

 卒業を祝うために貴族王族が集まる式典の中で。 



「アザリスタ、君の非道な振る舞いにはうんざりだ! 今ここで宣言する、僕たちの婚約は破棄すると!」



 ざわざわっ



 卒業式の祭典では卒業生で成績筆頭による演説をするのがならわし。

 アルニヤ王国第一王子であるロディマス=リオネル・アルニヤはそれに呼び出された銀髪の深い藍色の瞳の美女に「びしっ!」と指を突き付けドヤ顔でにそう言いはなつ。

 

 その言葉に眉間にしわを寄せてアザリスタと呼ばれた女性は何なんだこいつとか思いながら聞く。



「どう言うことですの、ロディマス様? この私が一体何をしたと言うのですの?」


「とぼけるのはやめたまえ、君はレベリオ王国の第一王女と言う立場を利用して僕に近づく見目麗しき女性たちに意地悪をしているではないか!」


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 はい、何時もの私らしい文面になりましたね?


 Web小説なので文庫本のように紙で無いから空白の使い方は潤沢にしちゃいましょう!

 どうせタダだし。


 これはぱっと見の見やすさの為ですね。


 会話文とかは必ず一行開けると読みやすくなります。

 擬音とかは更に開けて合計二行。

 これで空いた空間が読者の方には文字から情景へと脳内変換!

 

 隙間は脳みその処理時間に最適です。


 Web小説なんて大体は5分くらいで読めるものが主流。

 一話五分くらいだと大体3000文字くらい。

 今回はプロローグでその世界観を味わってもらう為なので2000文字弱と言う事にします。


 いや、プロローグならもっと短くても良いのですが。


 目的は次のお話を読ませる為。

 こうしておくと気になった読者は必ず次のお話を読んでくれますよね?


 こんな感じでお話を進めていきますが、ここでもう一つ。

 プロローグだけ読んで次が気になる読者はすぐにでも次の話を読みたいですよね?  


 なのでここは頑張って次のお話まで一挙に公開するのが良いでしょう。

 ……書ければなんですけどね。



今回の一言:プロローグは簡潔に物語の雰囲気をにおわせよう!


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