目線

君は覚えている?


何をするにも

周りが大きすぎたあの頃


手にする全てが不思議で

何か試してみたくて仕方なかった

たった一つのことで

うるさいくらいに

笑ったり泣いたりしてた…あの頃


大きくなった


ぴょんぴょん跳ねないと見えなかった

レストランのレジの向こうや

なんでも買えると思ってた大きな500円玉は

もうたいしたことじゃなくなった


上から下へ

大きくなって

なんでもそこに広がってる


もう一度思い出そう

 

いくら背伸びしても

手を広げても

足りなかった全て


下から上へ

たまにはそうやって

物事を見てみよう


きっと懐かしくて新鮮で


忘れてたモノに

出逢えるから――

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