暴力団の息子たちが語る[差別の現実]
司忍
第1話 暴力団の息子たちが語る[差別の現実]
ヤクザって世の中から<社会悪>ってことで差別されてるでしょ。ヤクザをやっている本人は選んだから仕方ないけど、その家で生まれ育った子供も同じような差別にさらされるんだよね。
国は暴対法や暴排条例によって、彼らの活動を厳しく制限しており、銀行口座さえ開設できないなど人権を奪うような圧力を加えている。
暴力団が犯罪組織であることを踏まえれば、当然といえる。だが、そうやって差別された家庭で何の罪のない子供が生きていることを、どれだけの人が想像できているだろうか。
構成員は乱れた生活をしていることが多く、再婚を繰り返したり、未婚で子供をつくったりして、5人、6人の子供がいることも少なくない。平均3人いたとしても、現役の構成員の子供たちが何を目にし、何を体験し、何を背負ってかをしっている。
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