マヨ・ポテトの災難EX⑦
◆ ◆ ◆
その大陸は一国が
穴だらけの
その
それでも
◆ ◆ ◆
「グレネードランチャー?」
「お前も
マヨ・ポテトがレトリバーに
軍より支給された白いクロジ。そのハッチが開いたままのコックピットで、シートに座る
「……
ゴーヤは煙草の
「……もうな、首都は
「俺なら大丈夫だよ」
カリオは
「目の下の
ゴーヤはさっきより大きく煙を吐くと、
「あのなんで
ゴーヤは急に
「……命令に
「任務が終わったら前行ったトコ……なんだったっけ、『オポッサム・タッチダウン』か。あそこで飲もう」
カリオはシートから立ち上がり、大きく背伸びをして
「……ミーティング行ってくる」
◆ ◆ ◆
「攻撃目標はクマガヤタウンの三カ所――」
特別大きいわけでもないミーティングルーム、そこでスクリーンに映し出された写真を眺めながら、カリオを含むケーワコグ共和国陸軍第二機動兵機小隊は、大佐であるコレス・
「――町の外へ逃走はさせるな。作戦区域に味方部隊以外の生体反応がないことを確認した
攻撃目標として指定されたのは病院二カ所と学校が一カ所だ。共和国軍の攻撃を数日間受け続けて、クマガヤタウンの
「なあ、ホントにいるのかよ反乱軍」
「知らん」
「敵兵は市民を盾にするために
「……お前、平気そうにしてるけど隈スゲエな。なんだよ俺と同じじゃねえか」
小声で話す二人に気づいたコレスが冷たい
「そこ。言いたいことがあるなら言ったらどうだ」
「――反乱軍は本当にそこにいるんですか」
カリオが発した問いかけに対し、コレスの
「ばっ、
「おまえの代わりに質問してやってるだけだカボチ」
小声でやり取りするカリオとカボチの方を向き、コレスはかけている
「そこはそれほど重要ではない。当たりを引いて反乱軍を殺せればそれもよし、もしいなくとも、共和国の民ならば共和国のために死んでも、何も問題なかろう。我々の言う事を聞かない町なんぞに住んでいるのが悪い。
コレスはカリオの座る席の前まで歩いていき、彼を見下ろす。
「カリオ・ボーズ准尉……以前にも似たような話をした気がするのだが、どうにも飲み込みが悪いようだな。
そう言い放ち、席から離れていくコレスの背中をカリオは見つめる。横からカボチが顔を寄せて、また小声で話しかけてきた。
「もしかして、ちょっと怒ってるのお前?」
(マヨ・ポテトの災難EX⑧ へ続く)
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