タワマン角部屋に住むブルジョア幼馴染とのお台場デート

第1話 今日のお出かけ

「おはよう、ユウキ。今日はどこに行くの？」

　隣の部屋から聞こえてきた声に、ユウキはベランダから顔を出した。そこには、幼馴染のミサキが笑顔で手を振っていた。

　ユウキとミサキは、東京湾に浮かぶ人工島・お台場にある高級タワーマンション・ブリリアマーレに住んでいた。ミサキの家は広くて高級な角部屋に住んでいて、ユウキの家は一般住戸だった。それでも、ユウキとミサキは同じ高校に通っていて、同じクラスだった。幼い頃からずっと一緒に遊んでいた仲だった。

　「おはよう、ミサキ。今日はお台場の方に行くんだ。何か用事があるの？」

　ユウキは尋ねた。ミサキは、ユウキの言葉に嬉しそうに目を輝かせた。

　「じゃあ、一緒に行こうよ。私もお台場に行きたかったんだ。デートしようよ」

　ミサキはそう言って、ユウキにウインクした。ユウキは、ミサキの言葉に驚いたが、すぐに笑った。

　「デートか。いいね。じゃあ、何時に出る？」

　ユウキはミサキに聞いた。ミサキは、ユウキの返事に満足したように笑った。

　「じゃあ、10時にエレベーターホールで待ち合わせしよう。私はもう準備できてるから」

　ミサキはそう言って、ベランダから引っ込んだ。ユウキは、ミサキの姿が消えるのを見て、心の中で呟いた。

　「ミサキはいつも元気だな。今日はどんなデートになるんだろう」

　ユウキは、ミサキとのデートを楽しみにしながら、部屋に戻った。

　10時になり、ユウキはエレベーターホールに向かった。そこには、ミサキがすでに待っていた。ミサキは、白いワンピースに黄色いカーディガンを羽織っていて、髪には花のヘアピンをつけていた。ユウキは、ミサキの姿に目を奪われた。

　「ミサキ、おはよう。今日は可愛いね」

　ユウキは、ミサキに声をかけた。ミサキは、ユウキの言葉に照れながらも、嬉しそうに笑った。

　「ありがとう、ユウキ。今日は特別な日だから、頑張っておめかししたの。ユウキもカッコいいよ」