094 私的、夢十夜 巻乃一

こんな夢を見た。


目の前に自分が背を向けて座っていた。

何かを一心不乱に削っている。

ソレはやがてハート型となり、ココロなのだと気付いた。

削るうちにピンク色から赤になり、更に赤黒くなり液体がしたたりはじめた。


何気なく日々を過ごすうちに血がしたたるほどココロを削っていたらしい。

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