第4話 コロッケ
夕食の準備をするために台所にたった恋
「…んー、ジャガイモと玉ねぎとパン粉…小麦粉に……あとひき肉……んー、野菜炒め??」
と台所にある野菜や氷の冷蔵箱の中の肉を見て考える。
「……!コロッケ!」
と沈黙の後に急にピンときた恋
「ほう、コロッケ…許嫁殿はフランス料理を知っているのか」
と急に暁都が恋の後ろから声をかけた
「うやぁ!」
思わずヘンテコな声を上げる恋
「?すまん、驚かせた」
「い、いえ…ところで伯爵様は何故台所に??」
この時代男性が台所に立つことなどほとんどないため思わず疑問に思った。
「いやな、ここに一晩泊らせてもらう身だ。何か手伝えることはないだろうか?と思い聞きに来たのだ」
なんでも良いと言って尋ねる。
「そんな!私がお願いしたのでゆっくりしていてください!絶対に!絶対にです!」
申し訳なさで首をブンブンと振りながら断る
「ふむ、ではここで許嫁殿が料理しているところを見ていても?」
「へ?」
「ダメだろうか?」
と首を傾げながら恋に同意を求める。
「わ、、分かりました…でも、私あんまりお料理したことないので……その…変でも笑わないでくださいね……?」
上目遣いで言う恋
「あぁ、約束しよう」
暁都の返事を確認した恋はコロッケを作るら始めた
ジャガイモの皮をむいている間にお湯を沸かす
料理をあまりしないと言う恋だったがテキパキと火を焚いたり皮をむいたりと手慣れたいる。
「…………」
暁都はその姿を黙って見つめる
しばらくすると料理の香りも漂ってきた
「(よしっ!はじめましたけどこがなかったから…よしっ!)」
と心の中で唱える恋
「さて、では風呂を炊いてくる」
「へ?だ大丈夫ですよ?私がやりますから」
「いや、やはり何かしないとな。俺が嫌なのだ」
「ううっ…では!すいませんがよろしくお願いします。」
と恋は深く頭を下げた。
それを確認した暁都はスタスタと外の風呂を沸かす釜へと向かった
恋も付け合わせのキャベツを切り始めた
「(…なんだか…こういうのも夫婦になると当たり前になるのかな?今でもこんなに幸せなのに…これ以上幸せになるのかな?)」
などと考えたなから
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