第41話:そしていよいよ大団円へ
そしてついに配信を初めて23時間56分が経過した頃……。
『……ぐすっ……ぅぁ……ごべぇんんみんなぁあああ! アタシが弱いばっかりに……! 皆に最上位のランク帯を見せるごとができがながっだよぉおおおお!!』
彩音:ナイファイ、本当にお疲れ様!
atagi:本当に最後の最後までお疲れ様やで!
kuro:いやマジですごかった! お疲れ様!
たけ:GG! 本当にお疲れ様でした!
花大:最後まで走り切ったただけでも十分に凄いわ! ナイファイ!
ンドレス:JCの頑張りに感動した!
ラミ:私も画面の向こう側で泣いてるよ……お疲れさま!
えんじ:気づいたら同接2000人とか凄すぎるわ! お疲れ様!
ぺこ:本当に凄かった! 最後までよく頑張ったよ! ゴリラちゃんお疲れ様!
リンスイン:うぁああああああ何でスパチャ出来ねぇんだぁあああああっ!! マジでお疲れさまでした!
『ぐすっ……うぅ……みんな……ありがとう……そしてこれで……いよいよ9時になっちゃうね……これでちょうど……24時間だよ……』
花大:いよいよ24時間放送が終わってしまうのか……
彩音:JC……お前……消えるのか……?
ラミ:最初はどうせクソ配信とか言ってごめん……メチャクチャ楽しい配信だった!
えんじ:何だかんだ言ったけど最高の日曜日を味わえたよ! ありがとう!
たけ:本当にお疲れ様でした! でもこの得も言われぬ感動をどうやってチャンネル主に伝えればいいのだろうか……
リンスイン:いや本当にそれな! なんでこの配信はスパチャ機能をONにしてないんだよ……この感動の気持ちをゴリラに伝えられなくて悔しいよ!
ラミ:おいゴリラ! 投げ銭実装はよしろよ!
『……ふ、スパチャなんてよせやい……アタシは何処にでもいるただのJCゴリラなんだからさ……アタシのためにお金なんて使わないでいいぜ……』
彩音:泣きながらも最後までカッコいい事を言い続けるゴリラ
花大:我々にこんな感動を与てくれたゴリラ……まじでかっけーんッすよ
ラミ:いやこんなキャラ濃すぎるゴリラがあちこちにいてたまるか!
atagi:はは、こんな面白いゴリラが何処にでもいたらきっと楽しい世の中になっとるやろうなw
『いやまぁぶっちゃけた話をしちゃうけど、投げ銭ってなんか手続きとか設定変更とか色々しないと駄目なんでしょ? そういう細々とした設定を自分でやんのメンドクサイから別にいいわ』
ラミ:なんじゃそりゃw
たけ:ただのメンドクサがりなだけだった
彩音:まぁゴリラだからなー、設定の仕方なんてわかるわけないやろ
えんじ:ゴリラじゃあしょうがないか
ゆうch:早く人間になりなよ(笑)
「そこ! ゴチャゴチャ煩いぞっ! まぁだからこんな普通のJCゴリラにスパチャなんてそんな野暮な事しなくていいよ! スパチャ送ろうとしてくれた皆はそのお金で今日は旨い物でも食って寝てくれよな!」
彩音:やだ、このゴリラ男らしい……
ぺこ:どうしよう、私女だけどこのJCゴリラに惚れちゃいそう
ラミ:いやこんなにも面白い生主を知れただけで今日は見に来て本当に良かったわ
えんじ:本当にね。今日は本当に楽しい一日だったわ
たけ:あ、ちなみに皆はもう忘れてるかもしれないけど、この生主は一番最初は僕っ娘JC路線で配信してたんだよ
ゆうch:あぁ、そんな事してた時期もあったわねw
『……さて! 湿っぽい空気は苦手だし、それじゃあサクッと配信を終わらせちゃおうかな!』
ぺこ:えー、終わっちゃうの物凄く悲しいよー……
atagi:いや本当に何だか凄く悲しい気分になっちゃうね……でも本当に楽しかった!
えんじ:うん、すっごい楽しかった!
ラミ:楽しい配信をありがとう! 今日は本当にお疲れさまでした!
リンスイン:今日はゆっくり休んでください!
花大:お疲れさまです!
『……うん、それじゃあ皆今日はありがとね、楽しかったよ。それじゃあまたねっ!』
じゅず:お疲れ様でした!
ゆうch:乙!
ラミ:こちらこそ楽しかった!
たけ:本当に楽しい日曜日を過ごせました
えんじ:次の配信も楽しみにしてます!
kuro:お疲れさまでした!
……
『……あっ、そうだ! 言うの忘れてたけどゴースティングしてきた奴らは絶対に許さねぇからな!! いつか必ずブチころ――』
――― 本日の配信は終了致しました ―――
ラミ:ちょw
atagi:最後不穏すぎw
彩音:最後の最後でそれは草
たけ:この24時間そのワードだけはずっと言わずに我慢してたのにww
えんじ:いやでも“す”を言わなかったから実質JCゴリラの勝ちだろ
ゆうch:確かに“ブチコロッケ”って言おうとしただけかもしれないし
ぺこ:確かに!!
ンドレス:いや確かにじゃねぇだろ!! 何だよブチコロッケってw
ラミ:いやそれにしても最後の最後まで本当に面白い配信だった! 本当にお疲れさま!
花大:早く次の配信も見てみたいなー! 今日はお疲れ様でした!
atagi:うんうん! 次の配信も楽しみにしてるわー!
……
……
「す、凄すぎだろ……この人……」
という事で以上、ゴリさんによる24時間耐久配信が無事(?)に終わりを告げたのであった。
最初の同接はたったの6人だけだったのに、それが最終的には同接2000人にまで膨れ上がるなんて誰も予想してなかった。
「い、いやマジで……この人本当にもう色々と凄いわ……」
ゴリさんの配信を見終わった後、俺は配信画面を眺めながらそんな言葉を呟いていった。
―― ぴこんっ♪
するとそれからすぐにゴリさんからメッセージが届いた。なので俺はそのメッセージをすぐに確認してみた。
“……アタシの負けだ”
「いやもうアンタの勝ちだろ!」
やっぱりこの人は色々と凄すぎるし、それにメチャクチャ面白い人なんだという事を再認識した一日であった。そしてそのままゴリさんからのメッセージが連続で届いてきた。
“今から反省ペクスすべ、通話よろ!”
“え……えっ!? い、いやまじっすか?? さっきまで24時間やってましたよね!? ゴリさんもしかして人間やめたんすか??”
“うっせぇ! やるぞ!!”
そんなメッセージが届いたと思ったら数秒後にはゴリさんからの着信が飛んできた。なので俺は急いでヘッドセットを装着してゴリさんとの通話を始めていった。
『うぃーっす。ちゃんと最後まで見てたんかー??』
「お疲れ様っす! はい、ちゃんと最初から最後まで見てましたよ! マジで最高に面白かったですよー!」
『お、ありがとー! でもマジで悔しいから今日中に絶対に最上位のランク帯に昇格させるわ! だから手伝ってクロちゃん!』
「あはは、やっぱりゴリさんゲーム好きすぎでしょ! はい、わかりましたよ、こうなったら俺も最後まで付き合いますよ!」
という事で24時間耐久配信が終わったばかりだというのに、俺とゴリさんはここからまた深夜にかけて一緒にゲームをしていく事となった。
(……うん、それにしても……やっぱりゴリさんと友達になれて本当に良かったなぁ)
俺達はしょっちゅう煽り合いの口喧嘩をしたり絶交をしたりもするんだけどさ、でもそんなゴリさんの事はとても尊敬しているし、これからも長い間一緒に笑い合って遊べる仲でいれたら嬉しいなと、俺は改めてそう思った。
『よし! それじゃあ今日も楽しくやってくよー、クロちゃん!』
「はいわかりましたよ、ゴリさん!」
でもこの時の俺はまだ知らないんだ……。
こんなにも毎日のように煽り合いの喧嘩をしているゴリさんと……まさか本当に一生のお付き合いをする事になるなんてさ……。
【間章:終わり】
―――――――――
・あとがき
ここまで読んで頂きありがとうございました。
間章と言っておきながら二万文字近くも書いてしまってすいません……。
次回からいよいよ第二章へと進みますので、これからも楽しく読んで頂ければとても嬉しく思います。
それでは最後に改めてここまで読んで頂き本当にありがとうございました!
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