第10話 ツブヤキ【ASMR】/肩に寄りかかり薫は本心を口にする

○カラオケボックス・室内・夜中

   #肩のすぐ横に薫の顔がある(耳元で聞こえている)


「お母さん……どうしてわかってくれないのかな……」

「……あたし、短大とか行かなくてもいいのに……」

「すぐ働いて、お母さん……助けたくて……」


「友達と離れちゃうのは、そりゃ……」

「恵子とか……ほかのみんなと……遊んだり、おしゃれしたり……」

「……でも、それよりも……お母さんに、ラクさせたい……な……」


「それに……あんたがいれば、それでいいし……」

「……ねぇ……ずっと……いてくれる……?」


   #ちいさくシャン、とタンバリンの音。


「ふふ……うれしい……」



《第11話へ続く》


★mimicle(ミミクル)にて配信中★

『ASMRボイスドラマ アマガミ Vol.5 棚町薫編』(CV・佐藤利奈、CV・門脇舞以、CV・今野宏美、CV・阿澄佳奈)

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