(二)-17
「何言ってるんだよ、そんな金、あるわけないだろ」
ともかくも、金を要求されても給料日に振り込まれる以上の収入は輝彦にはないし、銀行口座以外に所有する現金はなかった。それどころか、次の給料を減らされたって文句は言えないほどの状況なのだ。輝彦はそう考えると出したくもないため息が、いつのまにか自動的に生成されて口から外へと放出されるのを止めることができなかった。
「とりあえず来月までに一〇〇万欲しいんで。頼むわよ」
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます