page 2 珍しいお店
カラン コロン
「おはようございます」
扉を開けると ころがる用な音のベルが鳴る
(はじめて来たときは、びっくりしてたっけ)
「おはよー、今日もよろしくー」
朝は、人があまりこないからって
またダラダラしてるよこの人 私もサボれる所はサボっちゃうから強くは言えないけど
この人店長なんだよなぁ
私、橘 新菜の家に昔から関係ある人らしい
なんでも私の家の分家の人だとかなんとか
名前は、 小澤 改 少し年上の男性だ
1人暮らしをすると言ったら祖母から
「小澤の若いのの所に世話になるなら行っても良し」
と言われたが改さん私が来てから人手多くなったと喜んでいたらしい
このお店は、人形カフェ「Mary's」
とても珍しくこの辺りでは、このMary'sしか
ない
というより、こんなに目立つ店がたくさんあってもそれはそれでこまるのだが
「とりあえず、お客さんが来る前に料理出せるようにしておいてくださいね。」
「わかってる わかってる」
「もう、店いっぱいに溢れるだけ作ってるんですから減るまで増やさないで下さいよ」
この店では、カフェとしてではなく
お店の中にある人形は好きなのがあれば他の店よりも比較的に安く買えるらしい
それが話題となりこんな近寄りがたい店でも
意外にも驚くべき売上となっている。
ただ、この店には1つだけ購入できない人形がある
身長は、150cm程
サラサラとした白に近い金髪
前髪は、切り揃えられ腰よりも長いウィッグがつけられている
簡単に言うと パッツン スーパーロングヘア だ!
うらやましい。。。
ロングヘアなんて洗うのから乾かす
そしてケアまでとなると手間がかかる
「この子の名前なんでしたっけ ?」
「メリーだよ」
…チガウワヨ…
…え? しゃべった?? まさかね
「改さん、もしかしてメリーじゃなかったりしませんか?」
「メリーだヨかわいいだろ」
………………チガ 「メリーだy
「 ちっげぇーわよ!! あっ」
あ…
「えっと…生きてる?人形さんだったんですね」
「そうだね、バレたし自己紹介しよっかな」
人形の口が少しだけ動いているが
直接頭に届く感じがする
「あたしの名前は、アリスティ「メリーだよ」
………………
「アリスティアだよ」
なんだか改さんの方を見ながら?
訴えているような気がする
あ、青ざめてく 何か言われたのだろうか
「改めてよろしくねアリスティア」
「アリスでいいわよ」
「うん、よろしくアリス」
それにしてもこんな事があるなんて
不思議体験は、夢だけでいいのに…はぁ
それからというもの、お客さんが居なくなるまでアリスティアは語りかけてくることは、
無かった。
改さんは、仕事が終わった後少しの間アリスティアをつれて奥の自宅に入っていった
休憩に紅茶を飲んでいたら
戻ってきた2人は、非対称な様子になっていて
改さんがやけに疲れていて
アリスティアは、ツヤツヤ?として
「動ける場所が増えたわー♪」
と喜んでいた。
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