士官学校の落ちこぼれの俺が民兵組織に引き取られる
@takuoha3258
第1話 士官学校の落ちこぼれ
「なんで貴様はこんなにもダメなのだ!!」
今日も怒号が俺はに降り注ぐ。武技試験で10回連続の赤点、歴代最悪の生徒を自分のクラスから出してしまったことに怒りを感じて怒ってるのだと分かる。
「本当にすいません……」
「こんな無能を引いてしまうなんて…」
俺はヴェラン、幼少期に<異獣>に襲われてるところを討伐軍に救出してもらってから自分も討伐軍に入り英雄になることを目指していた。
討伐軍に入るには王都の士官学校で上位10名になる必要がある。だが、俺の順位は149位下から2番目だ。オマケに歴代の生徒でダントツに出来が悪く周囲には笑われてばかりだ。
討伐軍で英雄になんてなれるはずもない。
「とはいえ、もう3年生の4月だ。士官学校で身につけた実力を発揮できる仕事を探さねばならない。」
学生生活最後の年は皆、卒業後の進路を決定する。上位75名は魔法大学、正規軍などのエリートコースを歩む。下位75名は先生が言ったように傭兵なり冒険者なり仕事につくことになる。
その相談で呼びつけられたということだ。
「幸運な事にヴェランよ。お前に一件インターンの招待が届いておるぞ」
「え!僕にですか!」
「ああ。これがその招待状だ。」
一枚の手紙を受け取り、内容を確認してみる。
『この度、ヴェラン•レミソシア様は民兵組織
【ジャン•サンマリノ】の訓練兵として指定されました。ぜひインターンへ。
デストラ連邦【ジャン•サンマリノ】』
「先生…民兵組織ってなんですか?それとなぜ隣国のデストラ連邦からなんですか!?」
気がついたら先生の顔をつねっていた。
「落ち着かんかい!ヴェラン!」
先生の言葉で目が覚めた。
「あっ…すいません。取り乱しました。」
俺が取り乱したのには理由がある。まず一つ、ここに書いてある【民兵組織】というものが何かわからない事。二つなぜ外国のデストラ連邦が一小国の落ちこぼれ剣士を招待したのかという事だ。
デストラ連邦は我がブルムント王国の東に位置する大国だ。組織名のサンマリノは首都を指してる。
「うんうん。大体、顔から何を言いたいか察した。
だか…俺もここに書いてあることはさっぱりわからん!とりあえず行ってみることをお勧めする!」
教師がそんなテキトーでいいのかよ。てかなぜ言いたいことがわかった?
まあでも他に当てがないし行ってみるか。
こうしてデストラ連邦サンマリノへと旅立った。
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