第35話 「フライング・ジャット」


 はいこんにちは。

 今回ご紹介する映画はこちら~。

 実は某塚口サンサン劇場さまでここしばらくリバイバル上映されていた作品なんですが、わたくしどうしても行けなくて。

 行けないのが悔しいので、ついつい円盤を入手しまして、家族で鑑賞させていただきました。


 前から気になっていた作品なんですが、今回はなんとヒーローものです!

 レモ・デソウザ監督作品。ヒンディー語、149分。2016年公開。


 今回もネタバレは極力避けつつ、冒頭をちょっとご紹介しますね。

 主人公アマンは、子どもたちに武術を教える武術教師。もちろん武術のポテンシャルは持っているのですが、心優しくてちょっと気が弱くて、しかも高所恐怖症の青年です。


 彼には年の近い兄と、お母さんがいます。

 このお母さんが何とも「強い母」っていう感じで、なにかっちゃあお酒飲んでて悪漢にもひるまない太っ腹母さん。お兄ちゃんはいたずら好きで明るい青年。こちらもハンサム!


 さてさて、お母さんが大家さんをしている集合住宅のある土地には、シク教徒が深く信仰しているご神木がありました。この家族もみんなシク教徒です。


 シク教徒といえば、「RRR」の冒頭でも出てきたのですが、特徴的なのはターバンの巻き方。額のところに、下の布が三角形に見えるように巻いている人たちはシク教徒なのだそうな。「RRR」ではオレンジ色のターバンを巻いたお兄さんが出てきていましたね。


 さてさて。この大切なご神木を、とある大企業のオーナーの男が切り倒そうとしていました。その土地全部を買い上げて、そばの川に橋をかけ、交通の便をよくして大々的に開発することをもくろんでいたのです。

 もちろん街のみんなは大反対。

 お母さんも一歩もひかず、オーナーと街の人々は対立します。


 オーナーの男はここで、すんごい悪い顔した強そうな男(要するにヴィランですな)を呼んできます。そいつがご神木のところでアマンをめっちゃくちゃに痛めつけ……。

 ところが、気を失ったアマンが目をさますと、ひどい傷は全部きれいに消えていた!

 それはご神木が彼に与えた未知なる力だった……という流れ。

 ヒーローものの王道ですねっ!

 やがて彼は、お母さんが手作りしてくれた青いヒーローコスチュームに身を包み、街の平和を守るべく、3メートルまでの超低空飛行でとびまわりつつ戦うことに……。


 ということで、基本的にはコメディ調であり、王道のヒーローものとしての作風ではあるのですが、こちらは現代の環境破壊への警鐘であるとか、とあるとても悲しいシーンも含んでいまして、単純なコメディとは一線を画している作品でした。お勧めです!


 主役アマンを演じるのはタイガー・シュロフさん。

 この作品で初めて拝見した俳優さんでしたが、いやまあハンサム! そして武術で鍛えたいいお体! 筋肉美! そして、しなやかで本当に美しい体術の数々!

 ダンスもお上手ですが、この方はやっぱり武術をなさっている姿がダントツ美しいです。


 アマンが恋する教師の女性も、眼鏡をかけていて最初のうちこそコメディ調なんですが、眼鏡をはずしたとたんに実はすんごい美人。これにはびっくりしました。

 もちろんインド映画なので、途中に何度も見ごたえのあるダンスシーンが挟まります。

 ふたりだけの、ヒーローものらしく、かつロマンティックな歌とダンスもとても見ごたえありました~。


 よろしかったらご覧くださいね。

 ドスティ!

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