魔法もスキルもハーレムもあるのに全然ファンタジーじゃない!!

上田 右

第1話 一休みしたら

 秋の山歩きとのんびり歩いていたら雲行きが怪しくなってきた、やがて足元の土に丸い染みが出来る、一つ二つ・・沢山。


 先に見ていたので慌てない、今日はここで泊まろうかな、少し下に平地になっている場所に降りてピーピングウインドウと念じる。

 ポケットの鉄塊を伸ばして引っ掻き棒に変えた。

 それを前の空間に突っ込んで荷車を引き出した。

 横の方に歩いて引っ掻き棒で荷車の屋根にある鉄板タープを引き伸ばした。


 生前動画で見たキャンピングカーを模したけどいい感じだ。


 雨に煙る下に街が見え伝声塔も神秘的に陰っている、町に雨は降っていないようだ光がさしている、灯台のような形に大きさは倍くらい、ここのは女神のレリーフ付きか。


 綺麗だな、と、家の薪は使っちゃったな予備は、有ったあった、火掻き棒で引き出して、これが一番長いな、手にして前に突き出す、端から見ると薪の先が消えたように見えるんだろうな。


 引き戻すと先に火が付いている、薪束にくべて馬車から取り出した鉄鍋を自立自在鉤にかける。しばらく雨音に耳を傾けていると鍋から暖かげな音がしだした。


 そろそろ昼だけど、秋口とはいえ雨の降る山頂は冷える、降りも強くなったしそろそろ声をかけてやろうか。


 私が声を出そうとしたとき少し離れた茂みからずぶ濡れの少女が出てきた、両腕で自身を抱きしめている姿はとても山に上ってきたとは思えない軽装。

まあ何か事があったのは靴が片方ないのでわかる。


 「・・あの・お嬢ちゃ・」

 「男子です」

 七歳の子供に何を警戒しているのかと思ったら、まあこの世界では7歳以上15歳未満の男子が外にいる事はめったにないから警戒はするか。


 「御免なさい、それであの、お、母さんは・・」

 男がいるかの打診か確認だな。

 「その母を捜して旅をしているんです、一人ですよほかには誰もいません」

 「えっでもこんな立派なテントどうやって・・」

 警戒させるとややこしくなる、子供らしく。


 「僕のスキルです。この歳で外にいるんです察してください」

 違うな、村では良かったが彼女の目の警戒色が強くなってしまった。


 まあテントと言っても運動会で放送設備を設置してあるような大きなものだそれも総鉄製。後ろには鉄製の荷車もあるし左右は拡大鉄ダンボール構造の防風盤もぶら下がっている。

 覚悟を決めたのか、セミロングの髪を額に貼り付けて俯き加減で歩いてくる。


 「ずいぶん冷え切っているようです早く入って。今スープを作りますから」

温かい風を少女に当てるけど冷えた体は簡単には温まらないかもしれない。


 手拭を渡して馬なし馬車からコマの付いた冷蔵庫を引き出す、重いけどウィンドウを見せるわけにもいかないし。


 「おおうっ」

 がしゃんっ!。


 大丈夫大丈夫と手を振りながら食材を出す。


 猪の肉と玉葱、牛蒡を刻み塩砂糖、麦酒、醤油、生姜を入れて少し煮込む、男料理は火の通り加減が命だと思う。


 しばらく二人で鍋を眺める、何か可愛い以上の愛らしさがある、雰囲気かな?。


 鉄のお椀によそって差し出すと有難う、でも、あのと言うので作っちゃたから食べてとむりやりおしつける。

 体を拭いていた布を置いてお椀を手にしたところでこの少女が一番懸念しているだろうことを教えることにした。


 「右ほほに傷がある男の集まりが町に向かって下山していましたが知り合いですか?」

 

 あのねっとりした陰湿な目をした男が雨の助けもあってか諦めて帰っていく。


 人を殺して自責を感じていない人独特の生物を血袋としか見れなくなっている目だ、よく漫画などで細目の人が悪人というのがあるがリアルでも有る、自分の目を隠そうとしてわざとしているパターン。

 

 「ほんとに・・・見えたの?」

 「これは僕の能力です。支援能力らしいんですけど”ピーピングトム”って知ってます?」


 あの国ではピーピングは悪い意味にはならないので男の代名詞のトムを付けると聞いた。


 「??、初めて聞く発音ねしらないわ、うん美味しい!」

 「えらく視力が上がるんですよ、でも神官様は意味がわからないって」

 「それで残り児にされたのね。」

 そんな言葉があるのか、知らなかった。


 「ええ最初は母もすごく落ち込んで最後には男娼にしようとしていろいろ教えられました。」


この世界の女性は男の性欲を利用しようとするからか、こういうネタに良く乗ってくる。

 「はは、女が多いからね、食いっぱぐれはないよね。」

 「でも一年半前スキルが発動して一変しました”Feフリー”ってわかります?」

 「もきゅ、モキュ、も、も」

 

 咀嚼に忙しいようで味は気に入ってもらえたようだ。


 「そうですよねーはじめて聞く発音でしたけど、まあ結果はこの通りです。」

 

 少し嘘を交えました、生まれ変わりの私はある程度は知っていたけどこれだけ便利だとは思わなかった。

 少し自慢げに手を広げて見せて。


 「家の鍋やら鎌やらを直したら本当に母は喜んでくれました。鉄分をかき集めて包丁を作って見せて今でも十分稼げるよと言ったのが一年半前、だけど四十日ほど前、半月ほど出稼ぎに行くと言って出た後、行方不明なんだ。」

 

 不幸の少年作戦はうまく言ったようで御代わりをよそいながら、だけど少し低いトーンで呟く様にいった。


 「何処に向かったのかは分かっているの?」


 諦めなさいと空気が震えたように感じる、うまくいったか。それでもと胸に力を込めたふうに前を向いて演じる。


 「この二つ先のバサルザの町に向かった所までは分かったんですけど、こう言うのを秋の長雨って言うんでしょうか」


 なかなかの大根だと思う、演技と知っていればだが。


 村を出た頃からよく雨が降る、傘を出すと目立つし蓑は作ってない、七歳男子が見つかると騒ぎになることもあるから町には一人で行きにくい。

 先は長いから無理もしたくない、子供の体は正直怖いのだ。


 ここは馬車なら五、六台は止めれる、いい場所を見つけた。


 しかしこの世界ハーレムまでデフォなのにぜんぜんファンタジーじゃない。


 私の名前は元、甲斐田 崖、今オムル、享年92歳 今7歳。

 自分を確立できた生後7ヶ月あたりで生まれ変わりに気がついた、それまで前世の記憶があってもただそれだけ、何にも繋がらず写真が記憶の中にばら撒かれている様な状態だった、たぶんこの記憶、普通はこのまま消えていく物だったんじゃないかと思う。


 妻を亡くして2年目の秋の終わり自宅で、育ててきた中堅親父たちや今からの若い子達、子供や孫合わせて40人近くに見守られて絵に描いたような大往生だったはずなのに。


 80歳位からラノベに嵌ったせいか?などと含まされた乳首を転がしながらよく考えたりした。


 もともと悪・即・斬の時代劇が若いころから好きだった、けれど何とか村が出来てから様子が変わってしまった。

 設定に胡坐をかいてたのも有るかもしれない。

 撮影場所が極端に減ったことや天気予想の精度向上も有ったのだろうけれど、それまで必ず付いて回っていた自然描写が蔑ろにされてきた。


 自然切った張ったばかりの映像になりやがて嫌な予感は的中、あれだけ有った番組が見事に無くなってしまった、過去の事ばかりを引き合いに出す有識者言という実際はあまり役に立たない意見も有ったようだ、ええ恨んでますはい。


 スポーツにまったく食指が動かなかった私は妻にからかわれながらパソコンを覚えて動画サイトで古い時代劇を見ていた、その中に2流ドラマの剣と魔法の世界の話があった。


 昔の時代劇にあったその場所の空気感見たいな物が伝わってきて割と長い時間見ていたと後輩達に話していると若い子が小説サイトを教えてくれた。


 お小遣いの少ない身に、こんなうれしい事はない情報だった、話を繋げるためのシーンを定型文で済ませるあたり時代劇と通ずるところがあったりして度嵌まりした、せいなのかな?。


 ともあれ赤髪のスレンダー美女と(母)Cカップの蜜月を楽しんで(授乳)三歳になったとき小旅行をして教会っぽいところへ連れて行かれた。

 洗礼みたいな物かと見ているとそれっぽい人が鏡のようなものを持ってきた。眇目で見てきたので三白眼で返してやった。


 少し後ずさった神父ぽい人に罪悪感を感じた。ちょっと茶目っ気出しただけだったんだけど、この小僧と言う意識が有ったかもと反省しようと思った次の瞬間、歯を剥いて怒鳴られた。

 

 「この児は大都にはいけません!!この児に能力はありません!さっさと出て行きなさい!!」


 悪魔を見るように私を見ている。其の目を見て大失敗に気が付いた。私は母の前を歩いていたため気が緩んでいた、恐らく今、大人の顔をしていたんじゃないか?そりゃ気味悪いぞ、如何しようと狼狽えながら母親を振り返った。


 母は目を見開き辺りを見回して私を引きずって戻った、しょうがないよ、一瞬鏡に浮かんだ文字が見えたので神父の思考が直ぐ理解できた。


 カタカナで出ていた。


 何処から説明する?私は諦めて落ち込んでいる母を慰めようともう一つの、スキルのほうの文字の意味を引きずられるようにして帰る道々に考えた。


 結局”Feフリー”のスキルが判明するのに二年もかかった、一番の理由はこの世界に磁力がない事がある、少なくとも私が住んでいるコミネ村には磁石はない。

 

 二番目の理由は私の頭だ。

 高校を何とか卒業した程度の人間でおまけに幼児の思考でFeが鉄の事だと気付くのに随分かかった。

 ピーピングウィンドウが発動した所為も有るか。


 最後があせった母だ、とにかく目を離さない、あれこれ世話を焼きながら俺の将来を考えているとこの時は思っていた。


 最後には本気で男娼の訓練を始めた、いや、まあ、身に覚えがあるので、いや本音を言おう好きなので!、私の人生約100年の内たった3、4年一緒にいる美女である、可笑しな気持ちにもなろうというもの。

 まあ実母でもないし楽しそうにしていたのでいいか、ごっこぽかったし。


 所でこの世界には生前に有った物で無い物がある。磁気と高速可燃物、油・アルコールは当然あるが何をどうやっても魔法以外では”燃える”ぐらいにしかならない。

 油を加熱し蒸発させてもほぼ同じ、木や炭は日本と同じくらい、あと電気、驚く事に雷さえない。


 そして国、大きな大陸が一つしか確認されていない此処では3都、9領地、24町、18村、多集落で成り立っている、地球で言えば領地が大陸、町が国、村が首都か?、小さな戦争は絶えないが大きな戦は無い、法律で管理出来るとイザコザが直ぐ起こるみたいな。


 この形態が可能なのは声伝えのスキルが有るせいだ。が、はるか南に有る大陸は違う文化で成り立っている。


 ほとんどが遊牧民で家らしいものがあまりない、生物も少し変わっているが草食生物に牙や角が多く昆虫以外、目が二つ耳も二つ口は一つで手足は合わせて四本で変わりない。


 山はそんなになく広大な大地で自由に暮らしているように見える、ある人たちには桃源郷かもしれない。


 但し北と南にすっぱりと別れていて、大陸の形のせいか海流が惑星規模の洗濯機並で発見の兆候はまるでない。

 私は食料をよく頂戴する。

 

 家を出たのは、母が出掛けて一月近くが過ぎた頃、隣のリリカの勧めもあって出ることにした。

 まあ決まってはいたんだが、私の村に本性を隠した盗賊が来たこともあって、母お気に入りの家財道具や守れた宝石類等を馬車風に改造した物置に積んで急いで出発した。


 横1.6メートル長さ3メートル高さ2メートルの馬車風荷車の屋根を3重にしたダンボール構造気泡鉄板を引き出してタープ型テントにしている。

 その下で簡易チェァー(肘掛つき)に座り焚き火に当たりながら旅の話をしていたがやはり濡れた服のままでは寒そうだ、彼女の名前はリサと言うらしい薄い銀髪のナイスバデイ。


 ぱらぱらと鉄板を叩く雨の音を聞きながら彼女の声に耳を傾ける。


 儲け話があるが土魔法の上級者が必要と言われあの男たちに雇われたらしい、其の時は女の子も居たんだそうだ。

 名前が二文字なので恐らく集落の女性だろう、畑で土魔法は重宝されるがまあ若い子もいろいろ考えるものだ。


 其れなりの蓄えや武器防具等身包み剥がされ自身も売られそうになったが熊が居るのに気付き誘導して隙を作り、逃げてきたらしい、今頃は宿の荷物も、と悔しそうに話している。


 怒りのせいで自分の体の異常に気付いていないようだ、唇は紫色だし体の震えは食事前より大きくなっている、低体温症の手前だろう秋口でまさかと言う人もいるだろうが異常というほどにはならないが涼しくなったころに無理をすると近い状態になる。


 濡れた服を脱ぐのがいいんだがいくら私が子供でもなぁ。まあ思い切ってみるか。


 「あ、そうだ土魔法が使えるならお願いしてもいいかな?」

 「なに?」

 「崖を崩さないように土を下向きに固めてくれる?、穴を掘る感じで人がすっぽり入れるくらい。」


 崖と言うほどでは無いが景色が良く見えるほうを見ていうと

 「土に纏いし黒い想いよ我が意思を汲んで凝縮せよ」


 おお、いきなりか?値打ちを上げるチャンスと捕らえるタイプか?まあ、うん理想の大きさ深さだし思った通り石といって良い位に固まっている、これなら濁ることも無いだろう。


 この世界の魔法は基本しょぼい、水魔法は水の有る所でしか使えない。火魔法は可燃物に火を着けれるくらいで湿っただけでも火は付かない。


 土魔法は固めると解すしか出来ないが俺が喉から手が出るほど欲しい魔法だ、鉄鉱石って硬いんだよ!!鉄に触れさえすれば蜘蛛の巣状に伸ばして倍々に出来るが石の中は本当に時間がかかる、なのでもっぱら砂鉄や土の鉄分なんかをちまちま集めている、せめて磁石が有ったら。


 などと考えながら温泉を”だばー”と入れてやった。

 「体が冷え切ってるみたいだよ服を脱いでお風呂に入って!」

 「え、は、なに?・・はぁ!!」

 何も無い空間から温泉がだばだば掛け流し状態で出ているのを上から下から横から見てくるくる回っていたがこういう業があるんだぐらいに思い込んだようだ。たまにこういう人が居る、自分の足元が揺らぎそうになると急に何も見なくなるタイプ。


 但し女の尊厳に揺るぎは無いようで自覚は無いだろうがこちらを軽く威圧している。

 

 「僕も入るからさ寒くなってきたし何か羽織るもの持ってくるから脱いだ服風呂で軽く濯いでそこの棒に掛けといて。お風呂にできそうな場所って以外と無いんだ。」

 「んしょ」

 焚火の横を指さしてそう言いながら私は全部脱いで荷車に適当な布を探しに入ったフリをする。中に入った私は寒さに少し後悔したがせっかくの機会は生かさないとな、彼女の瞳の奥にほの暗い物を見たが考えないことにした。


 この箱の中には実は布団以外ほとんど何も無い、言い訳程度のものは入っているが、がらんとしている。私は2つ目のピーピングウィンドウを出した。


 どうやらこの世界の能力は赤ん坊のときの憧れなんかが関係しているみたいだ、声伝えは赤ん坊にとって当たり前のスキルかもしれない、私の場合は厨二病とエロと望郷だろうか。

 

 初めてこのウインドウが出た時は三、四センチ程の黒い穴が空間に現れた、昼の日中母親が洗濯物を干していて、ステイを言い渡され暇だった私が生前のことを思い出しているときに空間に穴が見えた。


 穴の奥に何か見えたので手で目の周りを覆い近づいて見ると有り得ない量の星が!、なんと宇宙だった。


 興奮した、まあ地球を探すのは無理だったんだが結構必死に毎日探した、おかげでレベルが上がったようでウインドウが最大4m四方まで広がり、いつの間にか2分割も出来るようになった。

 さらに一昨年、例のあれモドキが出来るようになった。否最初から出来てたのかもしれないが普通試さない。


 そう!生物以外をこのウインドウから出し入れ出来るように成りましたー!!。なので大体の荷物や値打ち物は幾つか見つけた他の星に置いてある・生き物が陸地に居ないとこね。


 で、裏技以外では生き物は通れないので長めの火掻き棒を持ってウインドウに突っ込んで必要な物を引っ掛けて取り出す、綿のはんてんが何着か有った。


 以前行商に来た商人が残り物なので五着で格安とか言って出してきたのを足りない分を私が金の粒をいくつか足して買った物だ、少し大きいのでバスローブと言えなくもない?。


 その後覗き場所を変えて目当ての人を見つけた。


    ★


 自分の着替えとを持って外に出るとかわいいお尻をこちらに向けて大急ぎで服を干している姿が見える。道側に荷車を置いてタープを出しているので人が歩いていても簡単には見えない。


 パーフェクト!!叫びそうになった、私の服まで乾してくれてる、もうもうかわいいなー。


 顔だけ出して固まっているとパタパタ移動して穴風呂に入った、今出てきたようなそぶりでちら見しない様に特に気をつけて着替えと手ぬぐいを椅子に置いて近ずくと少女が少し腰を引いて足を横にそろえた。


 なるほど後ろ向きであそこに座ると見えないからな、だがしかし100歳間近の爺は背中ですべてを読み取れる。いやしかしすごい弾力!D間近のC!理想かっ!!私は女体のふわぷよを存分に堪能しながら落ちてくる湯の音と雨音とが響きあうのを聞いていた。


 我ながら子供と爺が混ざってるなぁ、てあれ?リサさんや何で手が俺の前に来てんの?

 「お母さん思い出した?」

 何か言い訳っぽく聞こえるのは気のせいかな、だってほらさすさす手が動いてるよ、て、ああさっきの話を気にしているのかな?嘘じゃないけど昨日も話したし武器なんかも渡したからな、ピーピングウインドウ、マジ便利。


 このウィンドウは私が許可した人にしか見えず、許可した物だけが通り抜けることが出来る、風使いの母親のために取って置きを以前から作っていたのでそれをウィンドウ越しに渡して使い方を説明したら目を白黒して驚いていた。


 所でこの力に付加して身に付いていた能力がある、それは空間把握力だ、説明しにくいが記憶力に置き換えると砂浜のどこのどの砂粒がどう動いたか翌日にわかるくらい、マーカーと呼んでいるが妨害の意思のないものは軌跡を見れる、おかげで動くものを長時間観察できる。


 ウィンドウを何処で出したか、何処へ移動したかも全て覚えている、覗いた星の数は万の単位では済まないし、この星でした数々ののぞ・・・。まあ爺も男ということで、爺にも矜持はあるプライベート空間は絶対みない…碌な事が無い。


 「あの、母は風属性の強度、錬度共最上位なんだそうで、まず大丈夫と思いますよ。」

 「最上位ってどの位?割と幅があるわよ?」

 「都でも有名な盗賊団から僕を奪って逃げ果せた位ですね。」

 「え?」

 

 「僕も今回の母探しで知ったんですが当時付き合っていた男がそちらの男で母に一度手を染めさせて、良い様に使おうとしたんでしょう。都でもかなり有名な風使いだったようです。」

 「いいの、その、そんな話」

 「はい、まあ誰かに話したかったんですよ、ゆっくりと浸かるのにこんな話も良いかと思いまして。」

 「そう、でもショックとか無さそうね?」

 「はい、美人ですし色々されましたから、納得が言った様なそんな感じですね。」

 「どの辺まで?」


 あ、私の葉巻に手を、おおう、そ、そうかこの世界には15歳以下の男子は大都以外には居ないんだ、てかリサさん・・ショタ好きですか?、、ありがとうございます!!。

 「親子ではという所まで、」

 色々期待してオーバー目に答えた。

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