3 戦い
実を言えば、感覚拡張/自動検知
他の多くの村人にも、戦闘訓練の経験があるものは少なかったはずだ。村はそれまで、軍事活動はもちろん、派手な政治行動さえ行っていなかったからだ。私が見てきた村の生活は、団体の過激な主張とは裏腹に、一般社会と距離を置き、目立たず暮らすことのようだった。今回の作戦も異例なもので、村役場を通さず、団体本部が直接指揮をとっていた。だが肝心の人材が乏しかったので、私が兵士に選ばれた理由も、ただ若くて体力があったからとしか思えなかった。
そんなことを色々と悩んでいると、幸いにも一瞬で私の戦いは終わった。突然、電磁
普通だったら魅力的な状況だが、次に私の視界に入ったのは不可視化を解いた〝
そいつは戦闘肢で器用に私の防弾上衣の前部を切り取ると、把握肢を使って正面の河に向け、投げ捨てた。防弾上衣は沈んだ後に派手な爆音と水柱を上げ、私はさらに驚愕した。なんてことだ、本当に爆発しやがった!
図:
https://kakuyomu.jp/users/tairahajime/news/16817330653441748100
木の下には〝
幸いなことに、村にも大きな被害はないようだった。しかし、私の上衣に隠されていた
一番大きな本部の建物から、何人かの異星人が連行されるところも見た。そいつらは二足歩行をしていたが、鮮やかな蛍光を放つ
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