第3話 新たな始まり③





おあけ「蕾さま…お体のほうは

大丈夫でしょうか?少しお部屋で休まれた方が…」


おあけちゃんが私に助け船を

だしたが…






蕾「お黙り!!」


おあけ「もっ申し訳ございません!」


蕾さまに一喝され

沈没…



蕾「勘太郎様…このが…いや

まつかを外にお出しする

お気持ちはわかりますが…」


…蕾さま、私のことをガキと

言おうとしたよね絶対…



蕾「城の世話の下人には城の外を

出るのに働いて60日たちませんと

外出できない規則になって

いますので」



……へ?そんな規則あったけ??


疑問に思い、おあけちゃんを見たけど…


おあけ《まつか、嘘だよこれ…こんな規則ないよ》


…と首を横に振った。



勘太郎「む、そんな規則…父上はつくった覚えは…」



おっ勘太郎様も怪しんでる。


蕾さま…勘太郎様に嘘だとすぐに

バレるんじゃ…



だけど勘太郎様に嘘だと

バレそうになった瞬間、

蕾さまがとった行動は…



蕾「それでは私たちはここで失礼

いたします!」


その場から逃げた!!

私とおあけちゃんを引っ張って



ええぇぇ!!

ピンピンしてるよ!!

まさか…あの弱々しい仕草は

演技なの…??



勘太郎「あっ!!おい、待たぬか!」




……………………………………

……………………


(勘太郎side)



行ってしまった…

もう少しまつか殿と話たかったな


それに城の仕事の様子も何か

怪しいしな…



まつか殿とも、もう少し

話したいしたいし


仕事の様子も しかとこの目でみたい…



何かいい方法は無いものか…




ふーむ……



…そうだ!これなら


この方法だったら2つともできるんじゃ…


まさに一石二鳥だ!


よしっ!思いたったら

すぐ行動にでるぞ





…………………………………………

………………………………


一体?勘太郎が思いついた

方法とは…?










………………………………



…………………………




…………………




蕾さまに引っ張られた後…


私とおあけちゃんは

なぜか怒られて…



罰掃除を受けています

私だけ…(笑)



おあけちゃんは一緒に私もする!

と言ってくれたけど…



おあけちゃんにはこれ以上

迷惑をかけたくないので

気持ちだけ受け取った。



でも…




「やっぱり、おあけちゃんにも

手伝ってもらうべきだった…」



今更、後悔してます



だって…こんな広い場所、一人で掃除なんて…

無理だよ!!


全く!あの女の血は何色だ!!!



ブツクサ文句を言いながら

掃除していると……




???「やっと、見つけたここに

おったのか相当、探したんじゃぞ!」




「……!!」


え?何でこの人がここに

いるの!!



私の目の前に現れた人物は

背が小さく、


雲に乗っている


自称、日本限定の神様




…まさしくこの人は…



「おじいさん!!」


神様「やっほ~お久~☆元気にじゃったかー?」


「えっ?!何でこの時代にいるんですか!!」


神様「お嬢さん、わしの正体、忘れたのか…ほらわしは…」



あ~!!思いだした!


…神様だからか納得


それに私とえまつを過去に

タイムスリップさせた

張本人…



タイムスリップしたおかげで…



神様「ふう~やっと思いだしてくれたか‥ん?」




空から命綱なしにスカイダイビングをしたり…


刀を持っている お侍さんに

おかっけられて…


捕まって…下手をすれば…


わなわな…



神様「お、お嬢さん…?もしかして怒ってる?」


「あと少しで死にそうになったんですよ!!私!」



神様「すまない、すまない 最近、タイムスリップとか

やってなかったからの~」


「あっ……わ私も大声で張り上げてしまって

すみませんでした」


神様「まあ…とりあえず二人の無事が

確認できてよかったわい」



…おじいさん

えまつにも会ってきたんだ



今、えまつは多分、空羅君と

遊んでるかなきっと?


神様「ただ…まさかあの男とえまつちゃんが友達に

なるなんてな…思いもしなかったわい…」



…??おじいさんの言った

言葉はどうゆう意味だろ?




「あの…おじいさん?」


神様「何じゃ?」





「さっきの言った言葉は

どうゆう意味ですか?

(空羅君とえまつが友達になるなんて)とは?」


神様「あぁ、実はのう…」



次に言うおじいさんの言葉は

とんでもない内容だった。



神様「お主たちが過去の時代にきて、

大事を起こした為、歴史が

変わってしまったんじゃ…」



「…えっ?どうゆう事ですか?」


だって…そんな大事起こした

覚えはない…


私なりには地味に目立たず

生活を送ってるはず…



神様「例えばお嬢さんが空から落ちて

きたりとか」


なっ…!それは

アクシデントです!!



神様「えまつちゃんもあの男と

出会って、仲良くなってしまったり…」


「えっと…?それが何かいけない事なんですか?」


神様「なぬっ!あの男の事知らんのか!?」


え、まさか空羅君は

歴史上の偉人なの?!


神様「いや、その逆じゃ…

お嬢さんまさか…歴史が不得意とか…?」


うっ…はいそうです

なぜか歴史だけは成績が

5段階中の2だもん…



神様「歴史の教科書に記載してることなのにな」


グサッ!

ガラスのハートに棘が…



神様「だからか…何も知らないのか

仕方ない最初から話すしか

ないのう…



お主たちが来る前のこの国の結末を…」





現在から550年程前、



この国には他の人とは違う

子供がいたんじゃ…


その男の名前は空羅…

普通の人間とは違い


鋭く長い爪…


背中にはえた真っ黒な翼



そして人間にはない力があった。


当然、色んな人達に石を

ぶつけられ、殴られ…

暴言を浴びられ…


まさに嫌われ者じゃった…


きっと…その男は辛かったじゃろうな、

なんで人に理由無く嫌われているのが…


そんなある日、男は縛られてる鎖を

自分の力で外し…



いつか、この国を

滅ぼしてやると一言、言って


空へはばたいた。







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