3月31日 契り

今日も朝から店に桃花が居座っていた。

柚琉は町内会の会長に呼ばれ、いない。


「昔ね、私とゆずは約束を交わしてたの」

「はあ」

「将来結婚しようねって」

「……!」

「私は結構本気なんだけどな。ゆずは

全然こっちを見てくれなくなっちゃった」


寂しそうに微笑む桃花は、

本当に柚琉のことが大好きなのだ。


誕生果:アテモヤ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る