くだもの屋さんとの366日の日々
玉瀬 羽依
3月
3月1日 富、永遠の心
あの日、わたしは貴方の笑顔に
目を奪われた。
果物を手にしながら、
嬉しそうに語る貴方に――。
子供には必ず泣かれる程の強面の人が
あんなにも優しい笑顔を浮かべるなんて。
不意打ちのギャップに、
心臓を鷲掴みにされる。
完全にノックアウトだ。
わたしの心は永遠に囚われてしまった。
どうしてくれるの?
誕生果:
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