第9話『草笛といふは寂しき』

羽子板の切り絵目出度く


郭公に遠く山鳩啼き


父と子が去れば現はれ赤蜻蛉


夜は蛍飛び交う沼や雲


草笛といふは寂しき




深空より降り来る雪


鶴の二羽居る庭涼し


大いなる花影沼


二人づつ手つなぎ園児花の径


稿をポストへ音凉し


人去り鈴虫鳴き残り



#自由律俳句

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る