NHK総合「ダーウィンが来た!」19:30~

2023/2/19放送分

ニホンオオカミ

 約120年前の1905年に絶滅したとされる、日本に生息していた種のオオカミ。

 写真も映像も残っていないため、本当の姿は謎とされている。


 オランダに有名な剥製標本があり、これが本物に最も近い(または本当の)姿とされていたが、DNA鑑定の結果、ニホンオオカミと犬の交雑種(ハイブリッド)だと判明した。


 番組ではその姿を3DCGとして蘇らせていた。

 その映像の元としたのは、以下の3点。

 ・埼玉県秩父市の、三峯みつみね神社に保管されていた、ニホンオオカミの毛皮。

(埼玉県秩父市地方では、害獣である鹿や猪を追い払っていたため、山の神として狼がよく祀られていたため、良い状態で保管されていた)

 ・日本に存在する骨格標本。

 ・専門家への聞き込み。


 そこで捉えられていた特徴。

 ・日本の急斜面の多い地形に適応した、重心の低い胴長短足の姿。

 ・欧米の狼に比べて小型。

 ・小さい耳。これは聴覚に関係なく、大きいと体温を逃しやすく、暑い地方の狼は耳が大きい傾向にあった。このため、寒い地方である日本では、体温を逃さないよう、小さかったと推測されるため。

 ・目の色はオレンジ掛かった茶色。これは紫外線が関係しており、日本は欧米に比べて緯度が低く紫外線が強い。このため他の日本の動物に見られる特徴(濃い色である茶や黒)を持っていたと推測されるため。


 犬の祖先は、今までは大陸にいたハイイロオオカミがそうであると考えられていたが、およそ100種類の犬の遺伝子を最新技術で調べた結果、ハイイロオオカミは犬の遠縁で、犬はニホンオオカミと共通の祖先を持っていると考えられる事がわかった。


 またニホンオオカミの祖先は、最新の遺伝子解析で、35000年前に存在した巨大オオカミと、小型の別の種類のオオカミとの交雑で生まれたと考えられる事がわかった。

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