女子って難しい
『ねえ相崎、これから私とどう向き合っていくつもりなの?』
「どうって聞かれてもいつもと同じように」
一応これはビデオ通話なので互いの表情がよくわかる
そしたら彼女の顔は何かを決心したような顔に変わっていた
『ねね、私vtuberやめてもいいかな?』
予想外だった
少し動揺した僕はどんな返事をしようと迷うがその迷いはすぐになくなった
「自分が辞めたいと思ったらいいんじゃないか?」
『へえ理由は聞かないだ相変わらず』
「理由を聞いても帰ってこないことが目に見てわかる」
『じゃあ理由を言うね・・・あ待って!その前にvtuberをやめるとあなたのイラストが無駄になるけどいいの?」
「かまわない」
『じゃあ言わせてもらうわ、あなたとのかかわりを本気にしたいから。』
「なんで?」
『だってvtuberはやってみたくてやっただけだしこんな続けるとは思っていなかったし、好きな人ができたらやめるつもりだったし』
「そういうことか、でもやめることには反対しない。自分の人生なんだからな」
『あ・・うん・・・そうだね」
少し顔を彼女は赤らめてそう言った
「っていうことでもういいか?そろそろ自分の時間にしたい」
『ああもう・・・いいわよじゃあね』
なんか怒っているような口調で顔を終わらせた花見はビデオ通話を切った
「何だったんだ?」そう思いながら天井を眺めていると叔父さんが返ってきた
「おお流、帰ってきていたんだな」
叔父さんの名は相崎徹
「お帰り叔父さん。質問なんだけどさいいかな?」
「いいがなんだ?」
「女子って難しくね?」
ヘンな質問か?おじさんは顔を固めてしまった
「お前もそういうようになったんだな」
すこし感動したかのような口調でそう話された
「で、どうなんだよ叔父さん」
「ああ難しいぞ、女子の扱いは世界の中で一番といえるほど難しいものなのかもしれんな。裁縫の針に糸を通すくらいに難しい」
「ああやっぱり、道理で何をしようとしているのかがわからんのだ」
「なにかあったんか?」
「いいや何もない気になっただけ」
「そうか」と言いながらもにやにやしている叔父さんを見て「なんだよ!」と強くいってしまった
今気づいたが叔父さん意味わからんこと言ってたな
「でさ叔父さんこのペンタブ新しいの買っていい?」
「ぺんたぶ?ぺんたぶってなに?」
「知らなかったんだ。これがペンタブだよペンタブっていうのはデジタルでもペンを使ってきれいに絵が描ける、そんな道具」
「そんなやつが今はあるんだな。買うがどうかは自分で決めろお前には金が入ってきているだろ」
「まあそうだけど、一応確認ってやつだよ」
「自分の意思で決めることがこれから大事になるからちょっとは自分で解決してみて」
「はい」
叔父からアドバイスと了承を得たので僕はペンタブをネットでぽちった
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