@koooorogi5069

今際の際

死んでから分かる価値は要らない

儚さに尊さに気づいてからでは遅い

足に埋まる石には悦びを感じ

海に浮かぶ命には何を感じる

彼はいつなんどき来るかも知れぬ

そのとき母胎に宿るは厭わしい羊飼い

しからば声を出せ 赤子のように

今際の際の叫声を土踏まずの下で思い出せ

数知れない故郷の朝日はまだそこにある

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