色々煮詰まったので学校の闇を暴露する〜地下実習ってダンジョン探索じゃね?〜

@Earl

第1話 入学前の手続きからおかしかった

今、無心でツルハシを振り下ろしている。


低学年の頃は今よりも貧弱でこの地下実習がとても辛かったが、今では余計なことを考えながらでも作業ができる。


この現代日本で、青春真っ盛り、10代の自分が、なんで地下労働みたいな事をさせられてんだ!


この学校は絶対におかしい。


思えば入学前の時点でおかしかったのだ。


あの時にもう少し慎重に行動していたら...


今頃は普通の高校生活を謳歌しており、彼女なんかもできちゃったりしてたかもしれない。


今更悔やんでもしょうがない。が、納得できないのでせめてこの学校のおかしな所をまとめて、特定されない範囲でどこかに公開してやろうと思う。


あくまで特定されない範囲で。特定されたら俺の身が危ない。


そうそう、このバレると身が危ないというのも、この学校のおかしな部分だ。


入学前の手続きの段階で少し違和感があったのだ。


入学前に合格者を集めた説明会が開催されていたのだが、入学手続きや入学式、入学後の説明が主な目的だったと思う。


そこで、なんか学校内には守秘義務に当たる事項があるだとか、違反すると退学だけじゃなく、最悪は事件として処理され、処罰されるような脅し文句があった。


まぁ、企業なんかと共同研究?なんかもしてそうだから、そういうこともあるのかなー、程度の認識だった。


実際、入学手続きの書類にも細かい文字でなんかいっぱい注意書きが書いてあったと思う。


その時の俺は合格に浮かれてたので、手続き書類なんてろくに読まずにサインしてたと思う。


あと、実習服と実習靴のサイズ合わせなんかもあった。ツナギや安全靴を実際に着用してみたりしながらサイズを調べる作業だ。


実習に必ず使うので強制的に買わされる訳だが、ツナギがやたらと分厚かったり、安全靴に入ってる鉄板が凄く重かったのを覚えている。


何故か安全ヘルメットと手足に着けるサポーターのサイズも調べていた。


これは後から分かったが、ヘルメットやサポータは実習の時に学校の備品を使うのだが、この時に各サイズの数が足りるか確認しているみたいだった。


あの時点で気がつくのは無理な話であるが、この学校の最初の違和感はやたら厳重な守秘義務に関する契約書と、実習用と言われた防具類のサイズ合わせだったと思う。

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