(高齢者vs孫②)メタバースな異世界空間で、あの人たちが愛のバトルをやったら?

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 【Hな異世界バトル♥️高齢者VS孫】孫大好き系のばあばが、メタバースな空間で、孫と愛しあったなら?

 「高齢者VS孫(男)」

 異世界バトルは、Hだ!

戦わない今どき世代の男子に、新時代の戦いを用意してあげたい!

 今年で85歳になるヨネと、孫のファイトが戦う。

 ファイトは、孫の本名。

 「ばあば!内定、もらえたよ!」

 彼は、この春、就職予備校を卒業する。

 就職予備校というのは、昔、大学と呼ばれていたところ。

 日本では、努力のいらない世代が、救ってもらえる。でも、努力ができた世代は、無視。

 …どゆこと?

 「じいじ、ばあば!」

 「新卒、ドッキューン!」

 今どき世代の女子って、こういう男子と、結婚していくのか。祖父や祖母と同居をすれば、孫とラブラブ高齢者とつき合うわけか。

 「孫は、かわいいのう」

 「ばあばあ!」

 「いつでも、抱きたいわい」

 「ばあば、ばあば!」

 「何じゃ、ファイト?」

 「就職したら、新人研修があるんだよ?会社が、教えてくれるんだ。俺らは、座って待っていれば良いんだよ?」

 困っちゃうなあ。

 新卒世代には、「予習」っていう言葉がないのか?

 「孫と、いつまでも、一緒にいたい…」

 そのとき!

 高齢者と孫の戦いが、進化。

 ヨネに、良いアイデアがひらめいた。

 「もしもボックスを、置こうではないか」

 もしもボックスというのは、あの、ネコ型ロボットの出てくる話のアレじゃないよ。

 高齢者のもしもボックスっていうのは、貴重品の保管場所や、何かあったときに知らせてほしい友達の連絡先メモなどが入れられた箱のこと(本当に、そういう箱がある)。

 「高齢者は、いつ、何があるか、わからない。もしものときの、箱」

たくさんの情報は、ほぼほぼ、スマホに入ってしまう。けど、震災の津波関係で、スマホが水没してしまったりすると、やばい。データを復旧できたとしても、10年後とか…。

 それを考えれば、もしもボックスは、高齢者のマストアイテム。

 特に、勝ち組高齢者には、メタバース(インターネットな仮想空間)も人気。

 「装着!」

 ヨネは、仮想空間の中に入れるという、VRゴーグルをつけた。

 仮想空間の中でのヨネは、20歳ちょいの少女になっていた。

 仮想空間の草原では、アバターという人間の分身たちが、集団で騒いでいた。その集団の中には、孫のファイトもいたようだ。

 女の子 1人と、新卒集団。

 やばいことに、なりそう。






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