第3話「ラブホでしか聞かない」

僕らは遠距離だから、

ほぼ毎日夜は電話をする。

というか毎日寝落ち電話をしている。


とある日のこと。


眠たくて僕は寝てしまっていると、

鬼カノの大泣きする声が聞こえた。



「どうしたの!?!?!」と僕が慌てて尋ねると、鬼カノは真面目な声で

「どこにいんの!?ラブホでしか聞かない音が聞こえてくる!」



確かに横でテレビの放送休止音が流れていたが

激似。それに気づいた僕は今すぐにでも

鬼カノを抱きしめたかった。

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