　それは毎日の深夜の事である

　当然眠っている時間ではあるのだが

　夜中にバイクの音が聞こえて来るのだ

　その瞬間だけたまに起きてしまう事がある

　それ自体は変な事ではないかもしれないがそのバイクは夜中に私の家の前で一度止まるのである

　冷静に考えれば飛脚なのであろうが私の家に手紙などがいつも来ているわけではないのだ

　そもそも音だけしか聞いたことがないので私の家の前にバイクを止めているのはただの妄想である

　今日もそのバイクの音を聞いて私は目を覚ました

　しかしわざわざ外を見ることなく私は眠り直す

　害があることはないのだから

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい