036 近所のじいさん

 ある日私は近所のじいさんに会った

 挨拶をされたので挨拶を返したのだがそれはおかしいのだ

 何故なら親からこのじいさんは亡くなったと言われたのだから

 子供の頃世話になったじいさんなのだから軽いショックを受けたのを覚えている

 だが現実として目の前にいるのだからきっと親の勘違いだったのだろうと思った

 しかし再び親に聞くと勘違いではなく間違いなく私の会ったじいさんが亡くなったと言われた

 だがやはり私はその後も何度かそのじいさんに会うのだ

 でもいるならいるでいい事なのだろう

 だから私は今日もじいさんに笑顔で挨拶を返す

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