　ヒメマルカツオブシムシの事はもちろん誰しもが知っているだろう

　とにかく大量に沸くことがあるこの虫なのだが

　よくよく見てみるとカブトムシの雌に似ているような気がしてきた

　だからヒメマルカツオブシムシを飼ってみようと思って捕まえてみたのだ

　幸いなことに部屋の中のどこにでもいるヒメマルカツオブシムシは簡単に素手で捕まえることが出来た

　だがいざ捕まえてみると虫かごが無い

　餌だって何を食べるのかわからない

　だから私は手の中にいるヒメマルカツオブシムシを逃がしてやることにした

　そのヒメマルカツオブシムシはそのまま部屋のどこかへと消えていった

　よくよく考えればすでに私はこの部屋という虫かごでヒメマルカツオブシムシを飼っているのだ

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