008 ドラ〇もん

 私は今ドラ〇もんの形をしたグミを食べている

 しかしどうしても腑に落ちない事がある

 それはドラ〇もんの顔がこんな形だったかということだ

 髭は三本だっただろうか?耳はないであっている。舌があるのだがあっただろうか?

 見れば見るほど偽物に見えてきてしまう

 それならば本物と見比べればいいと思い私は部屋の中からドラ〇もんのグッズを探し始めた

 正直に言うとネットで調べる方がいいのだが何だか部屋にドラ〇もんのグッズがある気がしたのだ

 しかし探しても探してもそれは見つからなかった

 何故なら私は別にドラ〇もんが好きなわけではないからである

 だがふと気が付いてしまう

 私が今食べているグミこそドラ〇もんのグッズなのだ

 しかしこのドラ〇もんのグミも私の腹の中に入り包装されていた袋はゴミ収集車が回収してしまう

 つまり再び私の部屋の中からドラ〇もんのグッズは失われてしまうということになる

 それはとても悲しいことである

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る