第3話 五輪の塔

-ストーリー-


-第3話(Part3)- 五輪の塔

(一筋縄ではいかない道場破りの門。)



・・・翌朝・・・


誠「お前の体はもう大丈夫だ。実はな、華橋という男に頼まれてな、コレだ、そら。(チューリン)帝国行きのチケットだ。」


誠「行けば全ては分かるとよ。」


ジャポニカの邸で、語る誠。


誠「こんな日も来るかと思ってよ。助っ人の‘たまやん’だ。仲良くやってやれ。ちゃんと喋るんだぞ。オマケに俺の声まで届ける事が出来る高性能の優れ物だ。」(前回試験で渡したモノを、本格的に勇の方へ連れ出す。)

〈自動電源でセット・アップし、充電完了済み。〉


勇(ユダ)「そんな問題じゃなくて…。」


誠「心配するな。玲(れい)はともかくとして、犠牲になってた広喜(ひろき)や五六(ごろく)からも連絡があってよ、少しの休みなら問題ないってよ。」


勇(ユダ)「ちげーんだよ、なんかアイツ(未来忍者)の顔がトラウマになってよ。」


誠「トラウマ!?そっか、ちゃんと説明してしてなかったな。パッションが起こってる最中、コントロールが出来ない最初の内は記憶喪失になるんだった。心配するな、未来忍者はもういない。俺も見たが、青年『佐助(さすけ)くん』だ、お前の額の傷以上に、左頬の傷が気になる男だった。

(お前がゴエモンの操作チップをブチ壊したから大人しくなっていやがった。)


それから華橋っだったかな…。」


※佐助と華橋は先に船に乗っている。


勇(ユダ)「行くよ。未来忍者じゃなくなってんだったら、もっかい闘って化けの皮を剥がしたい。」


誠「あいつはお前より重度の記憶…。それからお前の正体は、あのテロの事件移行、連邦のほとんどの連中にバレている。いつ包囲網をされてもおかしくない状況だ。旅に出るのも悪くねェ。…っておい、無視すんな。最後まで人の話を聞け。」


勇(ユダ)「ありがとな、親父。よぉーし、俺の『エアスケ』をぶっ飛ばして向かうぜ、たまやん、背中に乗っかれ。」


誠「やっと行く気に…。って無視すんな。」


タバコを吸う。

「フゥ…。井の中の蛙、時知らずってか。」

(「されど、空の深さ(青さ)を知る、とは昔言ったモンだ。

見上げたモンだ。」)


-誠と勇(ユダ)の、ジャポニカでの回想有り-



(その頃、連邦では密告侵入者がいた。

芭蕉である。?)


そして、

ゴエモン「‘セル・コマンダー’に‘青稲妻(あおなずま)の佐助’ちゃん、可愛過ぎるわ。早速あの男(華橋)に挑戦状を送りなさい。十二聖獣士をかき集めるのよ。それから、今回の『チューリン武闘祭』に招くのも悪くないわね。主催者(会長)は私なんだから。」

「‘愛しのエンジェル’、

そう、あの子はまさにわたしだけの小さな‘ダーク・エンジェル’。」(祈る)


「レプリカ」有り。


白狐「おやおや…随分ストレス発散が出来たようで…。」



(空孔「フフ…。」

芭蕉「聞いた…。」)


芭蕉「閑(しずか)さや、岩にしみ入る蝉(せみ)の声…。」

(豪華)客船〈クルーザー〉にVIP席で乗り込む勇。


華橋と佐助は先に乗っていた。

チップを渡す華橋。


勇(ユダ)「どういうつもりなんだよ。

で、どうしてVIP待遇(特等席)で無料チケットなんだ?」


華橋「まずは俺の正体だが…。チューリン、ゴホンッ(咳)、‘向こう’では名の知れた身分でな。(略)


そして、お前達の戦火のせいで、連邦の工場が犠牲になってな。

『ド、ド、ド、ドカーンッ』(大声)と連鎖爆発だ。幸い、深夜だったんで巻き込み事故にはならなかったが、

その隙にその刀が奴ら(ゴエモン側)の手に渡ってしまった。」

幸い、芭蕉という名の、あっち(連邦)側に付く隠密の手を借りて、刀は返させてもらった訳だ。

(「『芭蕉』という名の隠密から預かった。

名は‘時限刀’。〈真田の家紋〉

くれぐれも再び、‘例の男’達の手に渡らぬよう…。」)


覚えていないだろが、爆発事故後、お前は誠の手に、佐助は俺の手に渡った。

そうそう、現場には連邦警察が駆け付けておった。

俺の見る限り、あれはお前のテロ組織の元リーダー、イッキの妹ではないかなぁ?(ペンダントを拾った。)

衛星中継も入っていたから、お前の正体も丸分かりじゃないか?(笑)

避難の意味でも、この船(シップ)に乗ったのはラッキーだったな。

噂も、数日もすれば消える。」


〈※初期、華橋はゴエモンの事を、名前ではなく‘例の男’と呼ぶ。〉


勇(ユダ)「正体がバレようがバレまいが関係ねェ…。俺ばこの船にもう‘乗った’んだ。

『途中下車はできねェ。』だろ?オッサン。」


華橋「いいねェ…、いい眼をしておる。」


☆佐助としりとり?(船の中。)

※勇は少し船酔い(リバース)するが、華橋の気功で治る。


勇(ユダ)「お前本当に記憶ねェのか!?」


佐助「ああ…、何もない。どこから着たのか…、どこへ向かうのとかも。」


佐助「ただ…。」


勇(ユダ)「ただ、なんだよ。」


佐助「名は佐助。ゴエモンに改造された事も覚えている。」


勇(ユダ)「ほうほう。」


佐助「拙者は、名前からして、戦国時代から来たのには間違いない。」


勇(ユダ)「おいおい…結構覚えてるじゃんかよ。」


佐助「いや…、それだけだ。」


華橋「問い続けるのはその辺にしておけ。(あまり刺激するな。)脳に後遺症が残る。」

勇(ユダ)「俺、何も言ってねぇじゃんかよ。」


佐助「先程眠っていた時にその頃の夢を見たんだ。『真田…』とか言っていた。」


一同が乗る船がパニックに陥り、揺れる。


華橋「亜獣『(レッド・)オクトパス(坊主)』じゃ、デカいぞ。」(☆後にⅡ部にて(?)、機械化されてメカ型超ブレイク・黒(ブラック)オクトパスとしてパワーUPして出現。

(通称:サイボーグ(型)〈メタル〉・オクトパス))


巨大赤蛸が現れる。

(船の運転手が動揺する。

華橋「代われ。」

〈舵を取る〉

〃「(この)ヘッポコ!!」


華橋「お前達はハッチを守れ!

俺が消えても必ず生き抜くと約束するんだ。」



-2人が戦闘体勢に入る(華橋も後で参加)-


佐助「よし、協力プレイだ。」


勇(ユダ)「丸焼けにしてやるぜ。」


巨大オクトパスを倒した一向。


etc.

到着したのは、チューリン帝国の港であった。


勇(ユダ)「あれ!?華橋がいない。」

佐助「どうやら見失ったようだな。」


宝石商の謎の男。

「サファイアはいらんかねー。ルビーもあるよ。おやっ2人とも何かお探しかね。」


勇(ユダ)「おっさん、つーか爺ぃを一匹…。」


宝石商「それなら、あの塔の向こうアルよ。」


勇(ユダ)「知ってんのかー。」


宝石商「まぁな…。」

キラーン…。眼が光る。


門番「ちょいと兄さんら、こっから先は五輪の塔を抜けてからじゃないと行かせれねェな。」


勇(ユダ)「面倒臭いな。」

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