第11話

法廷で本人証言を取られて。

息子が小5の頃、筆談を証拠にしようと決断した矢先の事だった。


息子にクリスマスプレゼントは何がいいか聞いた。

どう森ソフト、カービィ、ポケモンの縫いぐるみ、ソフト等々……

どんどん羅列していくので。


クリスマスと誕生日、合わせて一万円の予算で考えるようにお願いした。

息子はワクワクしながら計画を立てていたが、やっぱり決まりそうになかったので。

取りあえずヨーカ堂に出向いた。


道中、購入額で小さな口論になった。

運転中の私は、大体予算内でないと購入はしないと断言した。


息子は助手席でサイドブレーキを握り

「プレゼントをもっと買って」

と、要望してきた。


「やめて!何やってるの!運転中なのに危ないでしょ!」


私は語気を強めて、何度も叱った。



この事もあったから、筆談を証拠にしようと思った。

シフトチェンジレバーの事も絡めて、筆談は証拠になった。


サイドブレーキを触っただけで、母さんは怒るから。

車を触らせてくれる父さんの方がいいらしい。


タイムリーにサイドブレーキの事が起きた訳じゃない。

渡りに舟で、証拠になった訳でもない。


危険な状況が浮き彫りに、顕在化していってる段階になっているのだと思ってる。


そんな危機管理の出来てない単独親権者、私は絶対に認めないですがね!

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