第11話
法廷で本人証言を取られて。
息子が小5の頃、筆談を証拠にしようと決断した矢先の事だった。
息子にクリスマスプレゼントは何がいいか聞いた。
どう森ソフト、カービィ、ポケモンの縫いぐるみ、ソフト等々……
どんどん羅列していくので。
クリスマスと誕生日、合わせて一万円の予算で考えるようにお願いした。
息子はワクワクしながら計画を立てていたが、やっぱり決まりそうになかったので。
取りあえずヨーカ堂に出向いた。
道中、購入額で小さな口論になった。
運転中の私は、大体予算内でないと購入はしないと断言した。
息子は助手席でサイドブレーキを握り
「プレゼントをもっと買って」
と、要望してきた。
「やめて!何やってるの!運転中なのに危ないでしょ!」
私は語気を強めて、何度も叱った。
※
この事もあったから、筆談を証拠にしようと思った。
シフトチェンジレバーの事も絡めて、筆談は証拠になった。
サイドブレーキを触っただけで、母さんは怒るから。
車を触らせてくれる父さんの方がいいらしい。
タイムリーにサイドブレーキの事が起きた訳じゃない。
渡りに舟で、証拠になった訳でもない。
危険な状況が浮き彫りに、顕在化していってる段階になっているのだと思ってる。
そんな危機管理の出来てない単独親権者、私は絶対に認めないですがね!
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