私と私
私は醜い
私は冷たい
私は私を憎んでる
1杯酒を飲み酔いどれとなって物に当たる
もう、どうにでもなれと言いつつ、全てがどうでもよくなっている
そして、いつの間にかスマホのケーブルを首にかけている
そんな毎日
私と私
私は私を許せない
酔って物に当たる自分を許せない
私は私自身を許すことができない
娘が家から出ていった
妻が先に病死した
娘と妻に戻ってきて欲しいと思い、彼女達の前では素直になれない
当たり散らしてしまう自分が嫌いだ
自分から離れて欲しくなくて
独りになるのが寂しくて
自分に頼って欲しくて
酒を飲むことで紛らわすしかない
酒を飲んで酔いつぶれ
暴れている自分に酔いしれる
独りの自分が堪らなく怖く
独りでいることが堪らなく恐ろしい
けれど、娘の前では強情でいたくて
素直になれない
そんな私が私は嫌いだ
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