名もなき歌

Ricardo Moe

第1話

いつから微睡を進んでいるんだろう

足場は沼地のように沈んで、光もほとんど届かない程暗い。

何年この微睡を進んでいるだろう。

数えるのもやめた。

時々見える光は陽の光ではなく、内に潜む憎しみ、復讐心そんな汚く輝く光か。

醒めない悪夢など無いと聞いたが、この悪夢は現実であり醒める事などない。

あと何年、この無限牢獄に居続けるのだろう。

微かに見える光があるがその光が何なのかはわかってる。

死と言う希望。

私は今日も微睡の中でただ沈む。

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