平和な暮らし

「見てー! 上手に描けたよー!」

「すごいなぁ、上手だ」

「次は『お友達』を描いてあげる!」

「そうか」

「うん! だから、じっとしててね!」

「……ああ」

俺は、白い紙にクレヨンを滑らせる角ばった手を見た。これから、俺はこの子と、暮らす。

車から庇って、脳に重傷を負った、友人と……

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