『失ったもの』? そんなのないさ。

桜の花びらが 風に吹かれて 舞い踊る

わたしの 涙をそっと 拭うように 頬を撫でる


儚い恋だった―――。


桜の花びらのように そっと 散った


あなたが笑うたび 変な笑顔になっちゃって

わたしの 心がなんだか 透けて見えるような感じがしちゃって


少し怖かった―――。


定めが決まってたように 恋は逝った


大粒の涙を こぼしながら 花びらの雨の中 わたしは心から 笑ってた


    あなたに恋をして 失ったものなど 何もないと知った

     初めて手にしたものが  たくさん  あった

    すき というきもち 恥ずかしいほど はしゃいだあの日

     わたしは 笑顔が 『下手』 なんだってこと


         それでいい。

    あなたに恋をして 失ったものなど 何もない―――…



春は 終わった―――。


大粒の涙を こぼしながら 花びらの雨の中 わたしは無茶苦茶に 踊ってた


    あなたに恋をして 失ったものなど 何もないと知った

     初めて感じた  『想い』   数えきれない

  すき って『せつない』 そんなのすらも きっと時間が ほどいてくれる

    わたしは あなたの 『1番』 には なれなくて

         

         それもいい。


     あなたに恋をして 失ったものなど 何も ない―――…。

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