第208日目 4月13日
大きな松は足元の小さな鈴蘭に恋をした。そばに行きたいと願った。
ある日嵐が来て強い雨風が一昼夜吹き荒れた。
バキッ
松が目覚めると目の前には恥ずかしそうに俯く鈴蘭があった。
倒れた松の幹から新しい芽が出た。松はやっと鈴蘭のそばに行くことができたのだ。
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