第17話 買い物に行こう
翌日、マンションを訪ねてきたマコトと共にアサヒはスーパーを訪れていた。
アサヒは、シンプルな青いシャツに太めのグレーのパンツを履いている。
今日はグローバルワークだろうか。コンバースのオールスターは随分くたびれているように見える。
マコトは、黒地に白文字でM+RCというロゴが入ったカットソーと同じ素材のパンツ、昨日と同じパンダダンクだ。
「ダイちゃんは多分日本食とかジャンクフードに飢えている。とりあえず、食べ物とかを買い込もう」
マコトの意見に従い、買い物カゴに醤油や味噌、でっかい缶のカレー粉、酒やソフトドリンク類、パックごはん、インスタント味噌汁やスープ類、カップ麺、肉、魚、菓子などを放り込む。
「これ・・・こんなに持っていけるのかな?」
「勇者なんでしょ?大丈夫っしょ!」
大きい買い物袋4袋分にもなった荷物を部屋に運び込み、生物はとりあえず冷蔵庫に突っ込んだ。
その後、ワークマンでキャンプ用の大型リュックサックを2つ、ヤマダ電機でSONYのデジカメを数台、マツキヨでシェービングクリームと髭剃りと風邪薬や消毒薬、なぜかペットショップに寄った後、最後にコンビニで4冊のノートと十本のボールペンを購入しマンションに戻った。
そのまま、マコトは出前を頼み始める。
カレー、牛丼、カツ丼、天丼、ピザ、ラーメン、そば、うどん、寿司、ハンバーガー、唐揚げ・・・。
必ず使い捨ての容器を使用するように頼んでいる。
「マコっちゃん・・・流石に多すぎじゃない?
ダイちゃんフードファイターだったっけ?」
「アッちゃん、領収証は忘れないでね。宮神のおばさんなら払ってくれるから。ダイちゃんが食べたいものわかんないし。残ったら持って行かせれば良いんだよ。あ、デジカメ充電しておいて」
アサヒはかかった金額と並べられた料理の量にビビっていた。
2つのリュックに荷物を詰め込んだが入りきらず、慌ててスーパーから貰ってきた段ボールにカップ麺などを突っ込んだ。
リュックサックが2つ、満タンの段ボールが2つ、残った料理を入れる用の空の段ボールが1つ出来上がった。
気づくとすっかり日が暮れていた。
マコトはしばらくリュックを開けたり閉めたりしていたが、1台のデジカメを3脚にセットすると、アサヒに声をかける。
「そろそろ19時だ。リングフィットを始めてくれ」
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