第22編 日常

部屋に掃除機をかけ

彼の為のネイルを落とす

ひとつずつ

彼がいた痕跡を消していく


泣いても

泣いても

もうしばらく会えない


丸一日前は私を包み込んでいたのに

そのぬくもりが恋しくて仕方がない


泣いても

泣いても

明日は来る


日常に戻らなければならない

夢のような幸せな時間から

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