第31話 転移の理由は皆同じ!

二人で思い出を確認して親戚である事を確定した。


そして叔父さんが話し出す。

「さっき言った魔道具を使えるもの、自分以外に使える者は血縁関係の物なんだ!

子供とか、親とかな、嫁さんはダメだ、ただ日本人の人を嫁にして生まれてくる子にはこの法則が当てはまり、この道具を使える」


「でも一人ですと一個を複数人に分け合えませんね、一子相伝ですか?」


「あゝそこに、後から来た女達が関わってくる、恐らくは君も女に振られてこの世界に来たよな、隠しても無駄だよ、男の日本人は皆んな同じだからなハハハ」

「そうですよ悪いんですか叔父さん!」


「違うんだ、君が振られた時にその振った女の取り巻きは何人いた?」


「彼女を含めて四人です、何か悪いんですか!」

「俺と同じだな、なんか仲間と呼びたくなる、いや友よか、ハハハ」


「怒りますよ叔父さん、それよりも何を言いたいんですか?」

「その振った女と取り巻きは、全員その内に此処にくるぞ! その時に君はどうするかと言う事だ!許す許さないは君の気持ち次第だよ」


「絶対に許しませんよ、だって笑って僕の買った年間パスポートを売って食事するって、僕がどれ程バイトしたか知ってるくせに!」


「まあ聞け、マサシはおそらく魔道具を使える、そして魔法もだ。

ただ一緒に来た彼女達は、全く使えないただの平民だ。

一つだけ魔法が使える方法がある、ただそれも君次第だ」


「俺次第と言いますけど、俺は嫌ですよ絶対助けません」

「それだと、一緒に来た彼女達は本当に不幸になるぞ、何も出来ないからな」


「でも、俺を振って笑った女の子達ですよ、此処に来たのもその成果も知れないし」

「まあ日本の男なら、浮気されたのでは無いならそのくらいの事は許してやれ、本当にマサシが助けないと、この世界の男どもに利用されるだけだぞ、後で後悔しても助け出せないかも知れない、よほど地位がないとな」


叔父さんは俺を諭してくるが、俺は許せるだろうか、あんなに僕を馬鹿にした女達を!


「おーい誰かいるか?」


「はいご主人様、ご用件は何でしょう」

メイドさんが、影から出てくる。


「この子の追いかけは、四人だ。新たに来たら屋敷に連れて来てくれ、期限は1週間だと、それも伝えといてくれ」

話を聞いたメイドさんは何処かに消えていく。


外から走ってくる音がする。

「旦那様、賊が出ましたかピストルの音が2発しました」

先程案内してくれた日本人のおばさんが声を掛けてくる。


「悪い悪い、安心しろ賊では無い、それとさっきの彼の魔道具は鑑定が終わったか?」


「はい終わりました、すごい性能で、皆さん驚いています」

「なら戻るか、マサシくん、くれぐれも変な事を考えるなよ、今日は時間が無い全て早く終わらせる、いいね!」

「はい」

俺は叔父さんに返事をして、また屋敷の中に着いていく。














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