絶対服従
男はSMクラブの女王様に言いつけられていた。
「あんた、これから勝手におしっこしちゃダメだから」
普通はその場限りのプレイを楽しむのがM男としての嗜みだ。
しかし、それが初めてのSMクラブ体験だった男にとって、その衝撃は計り知れないものがあった。
本当に女王様の言うことを聞いたのだ。
そのために、普段から水分を控えるようにして、ほとんど毎日SMクラブに通うようになった。
女王様が休みの日には、苦痛に満ちた我慢が続いたが、それが男の快感を刺激した。
だが、数日前のことだった。
女王様がインフルエンザで5日ほど休むことになった。
男は絶望した。
今まで、2日弱の我慢は経験があった。さすがに5日は、マズいことになりそうだ。
2日目の午後、男の膀胱は限界に達していた。あまりの苦痛に街を彷徨った。
そして、女王様に似た女を見つけてしまったのだ。
男はジェネリック女王様に近づいた。
「すいません、この辺にトイレはありますか?」
「さあ、分かりません」
ジェネリック女王様は冷たい目で応える。その様が男の快感スイッチを入れる。懇願するように言った。
「漏れそうだから、ここでしてもいいですか?」
「え? やめて下さい」
「見張っておいてください」
「やめてって言ってるでしょ!」
その叱責で男は尿意から来る幻覚を見た。目の前のジェネリック女王様がボンテージ姿になっているのだ。
男は放尿の姿勢を取った。
まさに排尿が始まるという寸前になって、男は我に返る。
「やっぱり無理です。忘れてください」
男は自分が女王様に誓った言葉を思い出していた。
「僕は女王様の前以外ではおしっこしません!」
〜〜〜
※以下、「日本不審者情報センター」より引用
(広島)広島市中区江波南1丁目で声かけ 2月5日夕方
https://nordot.app/995923422261248000?c=134733695793120758
広島県警によると、5日午後4時ごろ、広島市中区江波南1丁目で女性への声かけが発生しました。(実行者の特徴:中年男性、小柄、小太り、黒色パーカー、黒色自転車)
■実行者の言動や状況
・自転車に乗り、通行中の20代女性に声をかけ、トイレの所在を尋ね、約10分間に渡って会話を続けた。
・「すいません」
・「この辺にトイレはありますか」
・「漏れそうだから、ここでしてもいいですか」
・「見張っておいてください」
・「やっぱり無理です」
・「忘れてください」
■現場付近の施設
・江波小学校、★江波山気象館、広島高速3号線、旧太田川
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