奇妙な手掛かり
妙な合言葉だった。
奴を探すには、その合言葉だけが手掛かりだ。
この国を揺るがす重要な機密を抱えて、奴は姿を消した。
奴は、というが、誰も奴の姿を見ていない。どういう風貌なのか、男なのか女なのか、若いのか年老いているのかも定かでない。
俺の直属の上司はパワハラ上等な最低野郎で、成果を上げなければ人格否定も辞さない。
だから、必死にやらねばならないのだ。
だが、どうやって探せばいい?
手掛かりは合言葉ただひとつだ。
こうなれば、片っ端から合言葉をぶつけて反応を見るしかない。
向こうから女子小学生がやって来る。確かめるのもバカらしいが、クソ上司に意味の分からない詰められ方をするよりはマシだ。
俺は意を決して声を掛けた。
「
〜〜〜
※以下、「日本不審者情報センター」より引用
(宮崎)国富町木脇で声かけ 1月31日午後
https://nordot.app/993443703582277632?c=134733695793120758
宮崎県警によると、1月31日午後3時ごろ、国富町木脇で女子小学生への声かけが発生しました。(実行者の特徴:中年男性、黒色ジャージ上衣、黒色ズボン、黒色マスク、額に白色ロゴ入り黒色キャップ帽)
■実行者の言動や状況
・下校途中の女児に声をかけた。
・「お菓子食べる?」
■現場付近の施設
・木脇小学校、木脇中学校、国富スマートインターチェンジ、東九州自動車道
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます