「砂漠」#なくさずの詩より


 わたしたちは砂粒のよう

 吹いてはどこいく

 風の先

 ないようなあるような

 ゆっくりと指が埋まる

 わたしたちは零れるようだ

 まだ言葉を綴る理由を

 わからないまま

 文字数だけが証拠で

 行間だけが生まれた記し

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