はまおもとの自由帳(詩の巻)

はまおもと

愛さず、好む

私は男を愛さない

それは私が男だからではない

しかし男は好きなのだ


私は女を愛さない

それは私が女だからではない

しかし女は好きなのだ


私は物を愛さない

それは私が物だからではない

しかし物は好きなのだ


愛読書はある

親愛なる友もいる

愛玩動物だっている


でもそれは「好き」なのだ

いつも

いつまでも

これからも変わらず「好き」なのだ


「愛」の意味がわからない

小さい時からわからない

大きくなってもわからない


私は何も愛さない

等しくすべてが好きなだけ

故に私は愛せない

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