第2話 『熱帯魚』10句

公園を集めし写真虹ありて


縄跳びが空を斬り開き風の盆


僕らは、いつも、紙一重で生きている


ひとりには影ひとつあり百合の花


せはしなく色行き交じり熱帯魚




肌よせて君来る町は夏神楽


蛍火の点るは命点ること


高々と二つの蛍離れ飛ぶ


蛍火を見上げて近し夜空かな


満開の花をこぼして渡り鳥

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る